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No.662022年5月号)

INDEX

1.2021年度第3回理事会ニュース
2.2021年度第4回理事会ニュース
3.2021年度第5回理事会ニュース
4.2021年度第1回臨時理事会ニュース

1.2021年度第3回理事会ニュース

開催日時:2021年3月24日(水)13:00~17:00
開催会場/方法:東京国際フォーラムD5/Hybrid開催

理事会・委員会審議及び報告の件

1.理事会
1)日本外科学会会頭選出に関する要望書は、本会・日本心臓血管外科学会・日本呼吸器外科学会・日本小児外科学会・日本血管外科学会の5学会連名で提出し回答待ちであることが報告された。
2)肺癌登録合同委員会運営分担金は例年どおり承認された。
3)学術集会会長メダルは会長引継ぎメダルおよび各回の会長・分野会長贈呈メダルを新規作成およびリデザインすることが提案され承認された。

2.総合将来計画委員会
1)評議員のあり方は責任と義務を明確にするため定款施行細則に4項目を追加、スケジュールは第74回学術集会の際の社員総会(評議員会)で審議・承認、施行は次々回の評議員選挙からとし、周知後は責務(各種委員会活動への積極的な参画、GTCS査読、学術集会・各地方会の座長・査読等)を積極的に担っていただくことが説明され、検討の結果、承認された。
2)本会と日本心臓血管外科学会・日本呼吸器外科学会・日本食道学会若手意見交流:心臓分野は日本心臓血管外科学会理事会で議論され3点要望があり回答した。要望1.Case Report誌(創刊予定)における若手医師の査読参画は困難⇒回答1.指導者と一緒に査読の過程を学ぶ趣旨で次世代リーダー育成のためである。要望2.Case Report誌の編集・企画・運営に関して若手医師の負担軽減、要望3.U-40教育プログラムと重ならないよう特徴的な企画を⇒回答2.3.若手に負担をかけないようにし、特徴的な企画とする。
本件は日本呼吸器外科学会・日本心臓血管外科学会では理事会で承認され、食道は日本消化器外科学会U40が新設され、今後、理事会で確認をする。3分野で横断的に繋がる次世代胸部外科メンバーを育てることを目標とし意見交換する。

3.政策検討委員会
日本外科学会からのインセンティブに関するアンケートに回答したこと、日本外科学会としては学会全体で協調して上申する方針であること、国は医師の働き方改革に大きくシフトしており、本会としては日本外科学会と歩調を合わせると共に胸腔内にある重要3領域であり、独自でアンケートを実施し、第74回学術集会の際にプレスリリースをする方針とすることが報告された。

4.専門医制度委員会
外科関連専門医制度委員会第6回総会・令和3年度第一回日本外科学会専門医制度委員会合同開催資料(3/17開催)が提出され、新制度下の胸部外科にかかわる3点が報告された。
1)整備指針における「専門医の認定・更新に関する補足説明」
問題点1.地域医療への貢献:専門医更新に関連して、5年間の内一定期間(1年間)を過疎地で勤務することが、15年間の内1年間の義務に変更されたが、交渉継続中であることが報告された。
問題点2.更新審査:現在は症例数・クレジットで更新できるが、更新時に試験形式が望ましいとの文言が入った。日本外科学会からは実務能力は手術経験で担保されており、サブスペに分かれ共通ペーパーテストをすることは困難であるとの意見が出され、機構からe-learningおよび付随するテストで代替可とするとの訂正が入ったことが報告された。
医療安全・感染対策・医療倫理・医療制度と法律・地域医療・医療福祉制度・医療経済・両立支援の8つを必修項目とする見込み(過疎地域で勤務すれば5項目を免除するインセンティブを付与)は、インセンティブを付与するために加えたと考えられ、日本外科学会もサブスペも負担が増えるとのことが報告された。
2)サブスペシャルティ領域協議会
機構からの設置依頼があり、基本領域で定義し、協議会委員名簿が提出された。横断的領域専門医の扱いが難しく、機構は主たる1階が面倒を見る方針であることが報告された。
3)更新は心臓血管外科専門医認定機構で報告する。
(1)心臓血管外科専門医認定機構:2021年第2回心臓血管外科専門医認定機構総会議事メモ(3/10開催)が提出され、機構の整備指針には3回更新した専門医は4回以降の更新は臨床実績を求めないことができるとあり、心血機構は4回目は2023年であるため早めに周知する。
(2)呼吸器外科専門医合同委員会:1.専門医申請時の手術実績、2.新型コロナウィルス感染症拡大の影響に伴う専門医申請、3.専門研修基幹施設および専門研修連携施設申請書類審査が報告された。
(3)食道外科専門医:専門医関連規則変更が報告された。

5.専門医会員選出委員会
あり方を議論することが報告された。

6.選挙管理委員会
次回に向け準備することが報告された。

7.推薦評議員候補者選考委員会
特段の報告なし。

8.会誌編集委員会
2021年優秀論文賞選考概要:昨年のOriginal Article1は139編で新選考方法が説明され承認された。審査を2段階とし、1.対象論文のAbstractを審査し上位10編選出(先天性が入っていない場合は別枠追加)、2.その後は従来通りの評価とする。
循環器連合編集会議報告(2/8WEB開催)は議事録が提出され、相互に引用を図ることと、日循との合同ガイドラインを英文化した場合はGTCSに同時掲載することを依頼、査読者を入れ替え作業中であることが報告された。

9.学術委員会
女性評議員2名が就任し全24名となったこと、Annual Report 2019は集計中、2020は準備中であることが報告された。

10.学術集会委員会
WG議事録(3/11開催)が提出され、1.第74回学術集会からプログラム集冊子作成と事前送付を廃止しポケットプログラムを作成・現地会場で配布すること、2.アーカイブセッションは会員ページに掲載してあり学会で費用負担すること、残すセッションは本委員会で検討することが提案され(アーカイブセッションは第73回から実施)、検討の結果、それぞれ承認された。
N社との第74回学術集会運営契約締結、第76回学術集会PCOコンペを実施し委員会で審議後、次回理事会で最終決定すること、参加費目安検討(地域差)、スライドは英語で統一、JATS Case Presentation Awardは地方会のあり方委員会で担当することが報告された。
・第73回学術集会:テクノアカデミーの英語翻訳バージョン(心臓)はMOUを結んでいる韓国学会を対象としURLを送ること期間はHPを開設している間とすることで承認された。ドイツ・イタリアはMOUも含めて前向きに国際委員会でも検討する。
・第74回学術集会:オンサイト開催予定(WEBは状況により検討)、演題募集期間4/15締切、プログラム概要資料提示、学会企画セッション内容の確定は7/5目安、JCPA開催枠は前日午後とし座長・演題選考は地方会あり方委員会にて対応、会長メッセージを全会員にメール配信する予定でまずは演題募集からとのことが報告された。

11.財務委員会
財務WGを開催予定であることが報告された。

12.倫理・安全管理委員会
女性評議員2名就任、第74回学術集会で実施する医療安全講習会は、1.防げ、COVID-19院内感染(講師:森屋恭爾先生)、2.ノンテクニカルスキルチームワークと安全文化(講師:種田憲一郎先生)の2名(30分×2名)を検討、日本医療安全調査機構社員会費納入、同機構「協力学会説明会」の資料が提出され説明された。

13.診療問題委員会
1)外保連から依頼の医療材料調査「心臓血管外科領域」は、本会役員、診療問題委員会委員、日本心臓血管外科学会役員、保険委員会委員に調査依頼し集計結果を外保連に報告した。
2)令和4年度診療報酬改定要望項目は改正要望書及び資料を作成中であることが報告された。

14.研究・教育委員会
審議事項は、JATS Academyの心臓血管外科領域教育プログラムが承認された。本会と日本心臓血管外科学会が企画し、MICS・大動脈弁形成術から開始。DRYLAB・WETLABの実施を試案に作成、収入内訳の想定(参加費、企業協賛および学会補助(今後要相談))、呼吸器はVATSが主流にて開胸を実施する方向、食道にも実施を希望であることが報告された。
報告事項は、女性評議員3名の委員就任、JATS・JSCVS・JaSECT合同心筋保護Task forceは2nd meeting議事録(3/4開催)提出ならびにWEBアンケートの実施予定、JATS Research Project Awardは第4回開催予定、サマースクールは本年予定(心臓は実施、呼吸器は中止)が報告された。他、WEB会議について、メンバーのみで執り行う旨(あるいは要事前許可)の注意喚起がなされた。

15.広報委員会
Webサイトリニューアルはトップページで本会のミッション(3分野協調・若手育成・国際化)を訴求すること、ニュースレターメールはNo.61(2021年3月号)を発行し、優秀論文・女性医師の会・理事会ニュースを掲載したこと、バナー広告はエドワーズライフサイエンス株式会社を掲載し、今後他社にも依頼予定であることが報告された。また、メディカルノートが提案された。

16.総務・渉外委員会
本会副事務局長の就任予定、事務局レイアウト変更と予算提示、事務局の通信環境の整備と予算提示、趣意書・募集要項が提示され依頼することが報告された。

17.定款改訂委員会
「評議員のあり方」に関して定款施行細則に追加をした条項が提出され承認され、特に注意すべき条項として以下が報告された。
1)第7章評議員(評議員の義務)第15条「(4)引き続き2回、社員総会に出席せず、かつ、議決権を行使しなかったとみなされた時は、評議員任期終了後の2年間は評議員として選任されることができない」は3年後から適用すること。
2)第14章委員会の委員長及び委員(委員会の委員長及び委員の選任等)第45条「10この法人及び関連団体との会議には参加資格のある者しか参加出来ない。ただし、特段の事情がある場合には会議の司会者にあらかじめ届け出て許可を得た場合のみ代理者の出席が認められる。」を新規追加したこと、ただし、理事会は代理人が認められないため適用されない。

18.臓器移植委員会
特段の報告なし。

19.胸部外科医労働環境委員会
特段の報告なし。

20.国際委員会
審議事項は、新型コロナウィルスの影響のため1)留学延期の場合は特例的に留学期間の1ヵ月未満の短縮を認めるが、その費用が奨学金に満たない場合は残金を返納すること、2)留学辞退の場合は準備のために既に発生した経費の残額を返納すること(理由書とキャンセル料証明書等添付)が検討され承認された。
報告事項は、1)2020年度JATSフェローシップは新規に1社から支援をいただき5社となったこと、2)女性評議員2名就任、3)過年度フェローの留学再開は2019年度フェロー(心臓血管外科分野)より調整中との連絡、4)AATS事務局から2021年度JATS/AATS Foundation Fellowship受賞者(呼吸器外科分野)の承認連絡があり、心臓血管外科分野2名分の枠(対象者無)は次年度の募集に持ち越して運用、5)アジア・トラベリングフェローシップは準備していることが報告された。

21.COI委員会
英文指針が提出され報告された。

22.地方会のあり方委員会
第1回委員会議事録(3/4開催)が報告された。JATS Case Presentation Awardsについて、多くの視聴となった第1回(第73回)や今後に向けての決定事項が報告された。
当Awardsは当委員会管轄とし、第74回も継続(推薦演題数や座長・審査員推薦数は会員比率や分野比率で決定)。推薦締切は学術集会委員会から提示された6月末に対し、関西・関東・東北は問題なし、九州は7月末開催にて推薦を速やかに決定、北海道は9月開催にて抄録で演題を決定する。各地方会は、推薦演題は既存フォーマットに則り提出し、座長・審査員は本会専門医会員の中から、出来るだけ評議員クラスではなく、中堅クラスから推薦する。第2回委員会は8月初旬に開催し、推薦演題を確認し、座長・審査員を最終決定する。なお、第74回は前日開催予定(評議員会と同時間帯で実施)である。
演者は、Case Report誌への投稿も視野に、英文抄録も提出してもらう。サブスペシャルティ領域の専門医(心臓血管外科・呼吸器外科・食道)取得前の方を推薦対象とし、地方会演題登録時点で専門医でなければ可とする。
当Awardsは本会のミッションである地方会活性化と若手育成、また、地方会と本会との一層の連携に繋がっていく。第75回も同様に予定しているが、九州と北海道は推薦対象回が本会学術集会まであまり日が無いため、どのように提出するか確認する。

23.J-MACS委員会
第13回委員会議事録(1/28開催)が提出され、DT項目、入力項目見直し、2021年4月以降のデータセンターとの契約、本委員会は一社VAD設立以後に移行することが報告された。

24.一般社団法人化委員会
特段の報告なし。

25.補助人工心臓治療関連学会協議会
2021年第2回(通算第34回)委員会議事次第(3/19開催)が提出され報告された。DT・インペラ・J-MACS・管理医が決まってきており、一般社団法人化を議論し進めていること、構成は社員・会員・理事会とし各学会が社員となり学会代表が会員となりその中から理事会を構成する、本会も社員として参加、会費を運営費とし、これをもって事務局運営をすること、事務局は本会とし、本会が支援する1事業となり、受託することで本会には事務局経費が入ることが説明された。

2021年度理事会・評議員会開催日程の件
次回以降の開催日及び議題が報告された。

2.2021年度第4回理事会ニュース

開催日時:2021年6月30日(水)13:00~17:00
開催会場/方法:日本橋ライフサイエンスハブ8F A会議室/Hybrid開催

理事会・委員会審議及び報告の件

1.理事会
審議事項
1)理事長選任―理事長候補者の選出は一般社団法人になり初めての選任であること、候補者リスト34名、推薦用紙が確認され、締切を7/30とする。
2)役員立候補ご案内は次々期統括会長1名、次期分野会長(第76回)は肺1名・食1名、理事は心6名、肺3名・食2名、監事3名以内とし、会員ページから7/7~7/26までに立候補の手続きをする。
3)名誉理事長・名誉会長・名誉会員・特別会員候補者は名誉理事長候補者は該当なし、名誉会長候補者は2名、名誉会員候補者は該当なし、特別会員候補者は1名を推戴する。
4)委員会新設と新担当は、1.「専門医会員のあり方委員会」を新設しダイバーシティ・分野を考慮しメンバーを構成し、専門医会員の位置づけ・メリット・会費を検討する、2.日本医学会担当として理事1名に就任いただいた。
5)2021年日本心臓血管外科DB分担金が承認された。
6)外保連分担金が承認された。
報告事項
7)体内埋め込み型能動型機器審査WGは学会連携および委員を推薦する。
8)「日本循環器学会弁膜症診療ガイドこの症例をどうする?」企画素案が提出され、タイトルに本会名を掲載するよう要望すること、また、ガイドラインは本会として対応窓口を作る必要があることが提案され、「ガイドライン委員会」を新設すること、委員長が推薦され承認された。今後、議論を進める。(従来は診療問題委員会が担当)
9)日本医学会役員選挙結果は幹事として澤理事長が選出された。(医学会連合では理事就任)
10)日本循環器学会ガイドライン作成は2022年発足ガイドラインを回答した。
11)肺動脈弁付きコンデュイットはゴア社の開発業務中止決定が報告された。

2.総合将来計画委員会
第2回委員会が開催され(6/2)、新委員として女性評議員2名が就任したこと、若手組織体制委員会と心臓血管外科・呼吸器外科・食道外科の3分野若手外科医との意見交換会を開催したこと、各議事録が提出され、これに則して審議・報告がなされた。
審議・報告事項
1)Case Report誌出版社選考は4社の出版社・印刷会社の見積・資料が提出され、選考概要と経緯が報告され、また、理事会にてシュプリンガー社への質疑応答が行われた。
日本の出版社はコスト面は有利であるが国際的展開では問題があり、GTCSと同じシュプリンガー社はPub Med収載のノウハウがあること、予算はGTCSと併せてコスト削減を図ることが説明され、理事会役員の意見を確認し、同社に依頼することが承認された。今後、最終交渉を進める。若手の学術活動を有効支援すること、また、GTCS IFの向上、国際的プレゼンスに繋げていく。
今後の方針は2022年4月創刊予定、Case Report誌編集委員会の新設とジャーナルタイトルの決定、早期に移行アナウンス実施、Online Journal only、デポジット形式、EditorはGTCSとは別とする、年間70編publish想定(会員60編・海外10編)等が報告された。
2)「領域横断的なフレイル・ロコモ対策推進に関するアンケート」(日本医学会連合)に回答した。
3)若手組織体制委員会での意見交換は、3領域の若手委員の決定、本会として新しい組織とし名称はJATS-NEXTとすること、40歳以下を主体に意欲のある40歳代も妨げないこと、若手からの具体的な要望として次の7項目があげられ、学会として協力体制をとることが承認された。
1.GTCS若手優秀論文賞設置、2.国内留学・施設見学の体系的なシステムの構築、3.指導医を育成するコースやプログラムの検討、4.学会運営へ参画あるいはオブザーバーそして参加、5.若手評議員枠設置、6.他分野から学ぶ教育コースを定期的、かつ、頻度を増やして実施、7.地方会座長・司会担当。
4)専門医会員の位置付けは理事会報告1-2)参照。
5)専門医制度とインセンティブは政策検討委員会で検討しており、第74回学術集会でプレスリリースをするがメディア対応専門の広報担当者を依頼し戦略的体制方針とする。(広報委員会報告15-2)参照)
6)事務局レイアウト変更は資料が提出され、労働環境を整備し事務局を一新すること、血管外科学会が同じスペースに入ったこと、最終見積が承認され、工事発注を完了したことが報告された。

3.政策検討委員会
第74回学術集会の際のプレスリリースを検討中で、今後、メール会議・WEB会議・アンケートを実施予定であること、第73回と同様のWEB形式とすること、3分野理事長セッションとしてリーダーシップMTG・インセンティブ・若手に向けての議題とすること、働き方改革は昨年から厚労省の動きが止まっていること、新型感染症による影響等が報告された。

4.専門医制度委員会
1)第74回学術集会企画「いよいよ始まるサブスペシャルティ専門医制度の概要と問題点」(講演:日本専門医機構理事長寺本民生先生)が報告された。
サブスペシャルティ専門医制度に関する質問を受け付け(募集期間7~10月中旬)、学術集会時に回答し、回答内容はJATS News Letterで配信する。
2)新専門医制度は現状、外科専門医とサブスぺ専門医の連動更新としているが、更新時期が異なる場合もあるため連動更新について懸念されていたが交渉し認められた。仕組みは今後検討する。
3)サブスペシャルティ領域専門医検討委員会
基本領域学会と協力してサブスぺ領域専門医検討委員会を構成し専門医制度の管理と運営を主導するに基づき委員会メンバーが決められたこと、レビューシートの評価について報告された。
4)学会認定サブスペシャルティ領域の認定
当該領域の特殊性を配慮した上で、サブスペシャルティ領域研修細則を参考に認定された領域は、日本専門医機構に届け出て、「学会認定サブスペシャルティ領域専門医」として紹介できるものとすることが報告された。
(1)心臓血管外科専門医認定機構は2021年6月開催の心臓血管外科専門医認定機構総会議事録案が提出され、1.新専門医制度の導入による改正点、2.4回目以降の更新要件、3.オンラインによるOff the Job Training、4.施設の修練責任者交代、5.長期に海外にいらっしゃる方からの要望の検討が報告された。
(2)呼吸器外科専門医合同委員会は特段の報告なし。
(3)食道外科専門医は新規申請、認定試験、名誉指導医の資格の設定が報告された。

5.専門医会員選出委員会
69名を選出したことが報告された。

6.選挙管理委員会
特段の報告なし。

7.推薦評議員候補者選考委員会
特段の報告なし。

8.会誌編集委員会
1)2021年(2020年Vol.68)優秀論文賞受賞者5名(心2名・肺2名・食1名)が承認された。心臓血管外科:堀大治郎・糸永竜也、呼吸器外科:児島秀晃・中島大輔、食道外科:山口和哉
2)Best Reviewer賞受賞者5名(心3名・肺2名・食1名)が承認された。心臓血管外科:山本浩史・田端実・南方謙二、呼吸器外科;坂尾幸則・園部誠、食道外科:小柳和夫、また、来年度からEditorのreviewerの採点も評価に入れることを検討。
3)2021年6月現在、2020IFは1.404に上昇、Top Cited Article in 2020IFはAnnual Report 2016
・2015、Special Edition、新規投稿数は減少し365編(Original Article160/
Case Report169)、Accept率も減少し(Original Article25.9%/Case Report19.5%)、掲載数184編(Original Article70/Case Report94)が報告された。

9.学術委員会
Annual Report 2019、2020が集計中であることが報告された。

10.学術集会委員会
1)第76回学術集会PCOが承認された。2)学術集会参加費は第74回参加費から従来通りとすることが承認された。3)学術集会アーカイブセッションを決定した。4)演題登録システムはリースとし担当会社を決定した。5)抄録集コンテンツは医中誌に掲載する。6)外国人名誉会員推薦は第75回中島会長からShafique Keshavjee教授が推薦され承認された。7)外国人名誉会員内規は一部変更する。8)事務局の学術集会に関わる業務(75回以降)資料が提出された。
・第73回学術集会は収支決算書が報告された。初めてのHybrid開催および3分野会長による開催であったが、オンデマンドで13,711件ログインがあり、感染症の影響の中、成功裏に開催されたことへの謝意が述べられ、今後の学会事務局運営へ繋げていくことを確認した。
・第74回学術集会は収支予算書が承認された。演題登録数1,236題、進捗状況が報告された。
・第75回定期学術集会はテーマ『協奏する胸部外科』、プログラム委員を決定したこと、今後のスケジュールが報告された。

11.財務委員会
1)「令和4年度損益予算書 一般社団法人日本胸部外科学会」が承認された。年々繰越金が一社で増えることになる。
2)「令和4年度活動予算書 特定非営利活動法人日本胸部外科学会」が承認された。地方会活性化およびCase Report誌創刊に向け事業の展開を図る。
3)「2020/8~2021/5 NPO・一般社団合算試算表」が説明された。

12.倫理・安全管理委員会
1)第74回学術集会の際の医療安全講習会「防げ、COVID-19院内感染」、講師:森屋恭爾先生、「ノンテクニカルスキルチームワークと安全文化」講師:種田憲一郎先生が報告された。
2)日本医療安全調査機構 令和3年度定時社員総会は資料が提出され報告された。

13.診療問題委員会
1)令和4年度診療報酬改定要望項目は【新設】胸腔鏡下左心耳閉鎖術、【改正】手術通則14の改正、【材料】K936自動縫合器加算の適応拡大、K936-2自動吻合器加算の適応拡大、【新設】項目と【改正】項目に関し、2021年夏に厚生労働省ヒアリングが行われる。
2)胸部ステントグラフトシステムの供給停止報告があったが申し入れを行った。
3)ステントバルブの適応拡大は要望を提出した。

14.研究・教育委員会
審議事項
1)第4回JATS Research Project Awardは過去最多の応募となり選考結果が承認された。
JATS award for transitional clinical research 藤原立樹(応募:13名)、JATS award for young investigators心臓:前田 恵、肺:栢分秀直、食道:高橋慶太(応募:心臓21名・肺15名・食道2名)。
来年の改善点は、若手研究助成で推薦者の了解を得ずに提出されたケースがあり受領返信の連絡に推薦者も含めること、三部門間で採択倍率の差があり採択数の増加や採択基準の変更など再検討が必要であること、近い将来に向けて研究支援金の学会予算への組み込みなどの検討も必要であることが報告された。
2)PGCテキストは昨年、学術集会がWEB開催で従来の印刷版は無くしダウンロード版のみ提供したが、印刷版は費用が掛かるため今後も廃止する提案が出され承認された。(ダウンロード版は2年経過後から会員ページJATS Academyに掲載しているが、1年経過後掲載も要検討)
3)JATS Academy Webinars創設は若手・中堅外科医に加え上級外科医も対象としてZoom webinar等により全国の会員に配信する計画が委員会持回審議にて承認され、本理事会でも承認された。全国配信は企業支援を考えており費用は発生しない予定である。肺・食道分野は検討中である。
報告事項
1)JATS・JSCVS・JaSECT合同心筋保護Taskforceは6/1心臓血管外科専門医修練施設を対象にWEBアンケートを実施したこと、現在の回収状況が報告された。
2)JATS Research Project Awardは昨年の学術集会で本Award初の発表を行った第1JATS award for young investigators受賞者3名が本年、GTCSへ本Award初の論文投稿を行う予定であること、第3回基金は助成額は達成したが選考・表彰他の支出があり若干のマイナス、しかしながら第4回選考ではDropbox・ZOOMの活用により旅費交通費や会議費が掛からなかったこと、支援依頼は今後開始予定であることが報告された。
3)JATS Academy教育プログラムの進捗状況はMICS・大動脈弁形成・TAVIが報告され、3分野連携および若手と協力体制を築いていく。

15.広報委員会
1)4/1にWebサイトリニューアルを行い、当会のミッションである3分野・国際化・次世代育成をテーマにTOPページを作成したこと、スマホ・タブレットに対応したこと、通信暗号化によるセキュリティの強化を図ったこと、2)ニュースレターメールはNo.62を制作中であること、3)バナー広告は現在1社出稿中で、今後、趣意書送付予定であることが報告された。
また、メディアへの積極的な広報活動のアドバイザーとして東京医科歯科大学特任教授の宇山氏が推薦され承認された。学術集会プレスリリースの際にも協力いただく。

16.総務・渉外委員会
1)企業からの寄附金はクラウドファンディングを検討、JATS-NEXTと一緒に進めることが承認された。
2)賛助会員のメリットとしてニュースメール配信・学術集会参加等のインセンティブが提案され承認された。なお、1口しか出せない企業もあるため会費規則を変更する。
3)ノベルティ(ピンバッチ・マグカップ)はAATS例が示され検討中である。
4)団体保険制度は会員はWEBから加入できること、本会特有の保険があること、申し込み時期を他学会より早め加入者促進を図る。

17.定款改訂委員会
定款施行細則改訂は評議員の責任と義務について条文を追加(施行細則第14条及び15条を追加)、WEB会議が増加し正式な委員会参加者を判別する必要があるため第45条第10項に一文を追加、本件は評議員会の審議事項となる。

18.臓器移植委員会
2020年は心臓移植件数・肺移植件数は前年より減少し、感染症で臓器提供が減少した。
心臓移植関連は心臓移植レシピエントの適応検討申請の内容が改訂され7月から新規運用開始予定であること、適応基準は「5年以内の悪性腫瘍の既往」の緩和が検討され、5/1より埋め込み型補助人工心臓のdestination therapy使用が保険適用となった。
肺移植関連は「肺移植のためのガイドブック」を2021/6に再改訂を終了し各施設へ送付、出版費用は本会で半分を負担した。

19.胸部外科医労働環境委員会
1)第74回学術集会企画「働き改革へ向けての積極的な取り組み」を主題として2時間のセッション、講演2題(男女共同参画、移植医療/チーム医療、働き方改革関連)、演者:曽山明彦先生、テーマ:働き方改革とMC制度(案)、演者:唐澤久美子先生、テーマ:全国医学部長病院長会議の取り組み(案)が報告された。
2)大学勤務医をはじめとする勤務医の労働環境の改善に向けての調査報告書(2021/6日本医学会連合労働環境検討委員会)が提出され説明された。

20.国際委員会
報告事項
1)2020年度JATSフェローシップは追加1社から支援があった。
2)過年度フェロー留学状況はJATS/AATS Foundation Fellowship2019年度フェロー1名留学中、2020年度フェロー1名留学予定、他フェロー2021年度含めて15名がコロナ禍で保留となっている。
3)今後のフェローシップ募集はJATSフェローシップ、JATS/AATS Foundation Fellowshipともに継続して募集を実施し企業からコンスタントな寄付を募る。AATSとメドトロニック社は、該当者なしの場合は定員を次年度に繰り越すことで了承されている。
4)第74回学術集会ホームカミングセッションが開催となり、留学中4名と本年度留学決定者2名、計6名にて90分間とする。
5)第5回アジア・トラベリングフェローシップは応募者6名、来日の場合は旅費・宿泊費補助、学術集会参加費は来日可否にかかわらず無料とする。
審議事項
6)Aortic Symposium/Mitral Conclaveは本年は感染症の影響で見送り、第75回中島会長時にMitral Conclave、第76回齋木会長時にAortic Symposiumとする。PGCとの関連・方向性は今後検討する。

21.COI委員会
特段の報告なし。

22.地方会のあり方委員会
1)第74回学術集会JATS Case Presentation Awardsは発表演者や学術集会プログラムの座長・審査員の情報収集手順ならびにスケジュールの整備を行い手引きとして纏め各地方会に配布した。
2)補助金の用途確認を目的とした各地方会情報収集は、一体化後、初の補助金の振込予定であること、用途確認のため予算書・決算書の提出を必要とするため、各地方会の決算時期を照会中であることが報告された。

23.J-MACS委員会
特段の報告なし。

24.一般社団法人化委員会
特段の報告なし。

25.補助人工心臓治療関連学会協議会
一般社団法人化することが報告された。

2021年度理事会・評議員会開催日程の件
次回以降の開催日及び議題が報告された。

3.2021年度第5回理事会ニュース

開催日時:2021年9月8日(水)13:00~17:00
開催会場/方法:日本橋ライフサイエンスビルディング2F 201大会議室/Hybrid開催

理事会・委員会審議及び報告の件

1.理事会
審議事項
1)新役員推薦・立候補状況
(1)次期理事長候補者選出
理事による理事長候補者の推薦が行われ(8/5)、澤 芳樹現理事長が理事長候補者として選出され、本日、所信表明がなされ、満場一致で次期理事長として選出された。副理事長は土田正則現副理事長が指名され選出された。一般社団法人の場合、評議員会(社員総会10/31)および同日開催の2022年度第1回理事会での選定を経て登記をすることが報告された。
(2)役員立候補状況
定数内のため役員選挙がないことが報告された。次々期統括会長 竹村博文先生(心)、次期分野会長 渡邉 敦先生(肺)、次期分野会長 渡邊雅之先生(食)、理事(心)定数6名:志水秀行先生・松宮護郎先生・塩瀬 明先生・湊谷謙司先生・新浪博士先生・岡田健次先生、(肺)定数3名:千田雅之先生・岡田克典先生・佐藤之俊先生、(食)定数2名:竹内裕也先生・亀井 尚先生、監事定数3名:坂本喜三郎先生(心)・永安 武先生(肺)・荒井裕国先生(心)
2)2021年度定時評議員会(社員総会)案内と議事資料
案内文書・次第が提出され、開催形式は第74回定期学術集会 志水会長から大会場を準備とのことでHybrid開催が提案され承認された。
3)第30回アジア心臓血管胸部外科学会学会開催周知依頼(ASCVTS2022)
本会ホームページへのバナー掲載等の周知依頼があり承認された。2022/3/24~27、奈良春日野国際フォーラム、大北 裕会長。
報告事項
4)第122回日本外科学会定期学術集会領域テーマ、司会・演者・推薦依頼
「知っておきたい外科学の最新トピックス」として依頼があり、本会から「FFRに基づいた冠血行再建術の実際」、司会:齋木理事、演者:山崎真敬先生を推薦したことが報告された。
5)日本医学会連合2021年度年会費納入
会員数に基づき会費を納入した。
6)2021年度第2回リーダーシップミーティング
議事録(7/20開催)が提出され報告された。メンバーは3分野理事長・副理事長6名、コンセプトは3分野において胸部外科が基盤的役割を示し、そのもとに胸部外科学会活動を理解・協力・意見し、3分野の各学会との連携を強固なものとする。
1.Case Report誌創刊:GTCSはIFを取得しこれを上げながら若手向けのCase Report誌を創刊する。3学会他に協力を依頼し了承をいただいた。2.三分野会長制:コンセプトは秋の胸部外科WEEK。3.若手組織体制委員会進捗:次世代育成「JATS-NEXT」としてU40および40歳代を中心に活動の場を充実させる。4.地方会:一体化事業の開始と若手活躍支援。5.専門医会員のあり方:継続議論が必要。6.日本外科学会会頭要望書:回答待ちである。
7)2021年度議事資料理事会報告
年間報告が提出された。

2.総合将来計画委員会
第3回議事録(9/1開催)が提出され報告された。
1)若手組織体制委員会
1.JATS-NEXT進捗:対象と活動内容を2段階で区別すること、第1段階としてU40は学会の既存組織を窓口とし、若手外科医を対象としたAwardやAcademyの資金支援をすること、第2段階としてMid careerは組織を特定せずに地方会・学会・各種企画を通じて次世代を育成すること、本会としてはMid careerを重視し各学会に何名か指名していただくこと、プレス・リリース等で広報すること、40歳代を中心に座長・査読・編集に携わっていただき関連学会と横断的に協力していくことが報告された。
2.クラウドファンディング:JATS-NEXTから「VRを用いた手術トレーニング」を目的としたクラウドファンディングを実施とのことで進めていく。
2)学術集会委員会(3分野会長制における検討事項)
2026年から開始するため2022年に定款施行細則を改訂し2023年に会長を選出する。会場は指定し立候補していただくこと、経済的基盤と事務局体制を強固なものにすること、学術集会支援委員会・理事会役員等で企業に寄付を依頼する。
3)「専門医会員の在り方」に関する総合将来計画委員会での議論
WGが設置され議論とアンケートを実施、評議員選挙、ステップアップとしての意義、会費、インセンティブ等、三分野会長制が導入されJATS-NEXTが誕生し会員制度を検討するいい機会であり継続審議とする。

3.政策検討委員会
審議事項1)プレス・リリース:登壇者は澤理事長・日本心臓血管外科学会・日本呼吸外科学会・日本食道学会の各理事長・第74回定期学術集会 志水会長とすること、時間は40分、開催日は10/31(日)とすることが提案され承認された。
報告事項1)「働き方改革」についてのアンケートを実施、日本心臓血管外科学会・日本呼吸器
外科学会・日本食道学会への周知と回答の協力依頼、期間は8月下旬から2週間、全質問34問、全体像と今後の方針を提言として纏め、プレス・リリースを開催する。

4.専門医制度委員会
1)第74回定期学術集会企画:「いよいよ始まるサブスペシャルティ専門医制度の概要と問題点」(11/1開催)、1.講演:日本専門医機構理事長寺本民生先生(30分)、2.サブスペシャルティ専門医制度に関する質問(30分)、現在、ホームぺージにて質問受付中であることが報告された。
2)令和3年度第1回外科サブスペシャルティ領域連絡協議会報告
サブスペシャルティ領域連絡協議会、サブスペシャルティ領域専門医検討委員会、外科サブスペ領域の申請状況、整備基準作成(心臓血管外科と呼吸器外科は8月に提出)、外科専門医試験中止(証明書発行)、整備指針(第三版2020年2月版)における「専門医の認定・更新」に関する補足説明:更新(共通講習・領域講習・多様な地域における診療実績・費用負担増)、連動更新の条件が報告された。
(1)心臓血管外科専門医認定機構
2020年申請心臓血管外科専門医(2021年認定)の認定報告、過去問題集の発行、新専門医制度、新専門医制度の導入による改正点、現行制度下での4回目以降の更新条件、オンラインOff JT、点数、地域枠、循環器専門医が報告された。
(2)呼吸器外科専門医合同委員会
呼吸器外科領域専門医整備基準、サブスペシャルティ領域認定料、呼吸器外科領域専門医検討委員会委員が報告された。
(3)食道外科専門医
2021年度新規申請、更新申請が報告された。

5.専門医会員選出委員会
2022年度専門医会員選出委員会の審査判定は申請者全員69名が専門医会員として選出され委嘱したことが報告された。

6.選挙管理委員会
理事長候補者選出および役員選挙等が報告された。

7.推薦評議員候補者選考委員会
特段の報告なし。

8.会誌編集委員会
審議事項1)Case Report誌:出版社はSpringer社の見積が提出され承認された。2)ジャーナルのタイトルは、検討の結果、General Thoracic and Cardiovascular Surgery Casesに決定した。
報告事項2)License to Publish(LTP)への移行、3)議事資料委員会報告が提出された。

9.学術委員会
2018年学術調査集計はGTCSに掲載、2019年学術調査集計は集計中で投稿掲載予定、2020年学術調査は領域追加を行い集計中であることが報告された。また、日本心臓血管外科手術データベース(JCVSD)報告が提出された。

10.学術集会委員会
審議事項1)第76回定期学術集会:日本体外循環技術医学会から合同開催の依頼があり、(JaSECTは2022年に仙台で開催を予定していたが、covid-19の影響で2023年になり同時期に同会場で開催することになったため)、JaSECT概要・過去事例(2回)・メリットが報告され、呼吸器分野も関係があり、合同開催する方向とすること、費用は協議し進めていくことが提案され、検討の結果、承認された。2)演題登録システム変更(第75回以降):UMINから新システム導入テスト開始(説明会開催)とのことでその動向もあるが、第75回からは杏林舎演題登録システムを利用することが再確認された。
報告事項3)議事資料委員会報告が提出された。
・第73定期学術集会
学術集会報告は統括会長・呼吸器外科分野会長・食道外科分野会長の3名の連名で作成したことが報告された。
・第74回定期学術集会
審議事項1)託児室設置:covid-19の問題があり設置しない、2)Postgraduate Courseおよび医療安全講習会の配信開始日:同日から配信、3)プレス・リリースの開催日時:10/31日曜午後にHybrid開催、4)評議員会:大会場を準備しておりHybrid開催が提案され承認された。
報告事項5)開催形式:covid-19の影響があり、現地・Hybrid・現在はライブ配信も検討している。一般口演、オンデマンド口演、PGC/医療安全講習会、指導医講習会、アーカイブ配信期間、6)海外演者のオンライン講演が報告された。
・第75回定期学術集会
分野会長オンライン会議・プログラム委員会を開催しセッション等を決めていることが報告され、また、ポスター「協奏する胸部外科」が紹介された。
・第76回定期学術集会
2023/10/18(水)~21(土)開催、会場は仙台国際センター、呼吸器外科分野会長は渡邉 敦先生・食道外科分野会長は渡邊雅之先生、AATS共催予定(10/22)、JaSECT共催は21~22日を調整中であることが報告された。

11.財務委員会
審議事項
「令和3年度活動計算書 特定非営利活動法人日本胸部外科学会」、「令和3年度損益計算書 一般社団法人日本胸部外科学会」が提出され、検討の結果、承認された。現在、NPOから一社への移行期間であるため合算の資料が提出され報告された。
貸借対照表:負債及び正味財産・純資産合計712,487,915円(NPO446,719,034円、一社265,768,881円)、損益計算書:経常収益計488,634,627円(NPO246,957,181円・一社241,677,446円)、経常費用計476,396,007円(NPO439,950,170円・一社36,445,837円)、当期一般正味財産増減額10,017,328円(NPO△194,255,981円・一社204,273,309円)の黒字決算となった。

監査報告
監事から「令和3年度活動計算書 特定非営利活動法人日本胸部外科学会」および「令和3年度損益計算書 一般社団法人日本胸部外科学会」に関して、監査の方法の概要および監査意見が述べられ問題ないことが報告された。

12.倫理・安全管理委員会
1)第74回定期学術集会での医療安全講習会を決定したことが報告された。10/31(日)10:50~11:50、座長:竹村理事、テーマ「防げ、COVID-19院内感染」、講師:森屋恭爾先生、テーマ「ノンテクニカルスキルチームワークと安全文化」、講師:種田憲一郎先生、2)心臓血管外科ライブ手術ガイドライン部分改定2021(案)が提出され報告された。

13.診療問題委員会
1)令和4年度診療報酬改定項目、2)医療材料調査、3)切開創SSIに対するNPWT機器の適正使用にかかる意見書、4)胸部ステントグラフトシステムの供給停止、5)ステントバルブの適応拡大、6)医薬品、医療機器等の供給停止予定品目、7)J045-2「一酸化窒素吸入療法」に関する手術日当日の診療報酬算定に肺移植で申請、8)日本集中治療医学会からのECMO区分改正要望が報告された。

14.研究・教育委員会
審議事項
1)JATS Academy Webinars:本会が企画するWebinarとして第1回配信を若手・中堅外科医を中心とした会員を対象に9/10に予定(前回理事会承認)していることが報告された。
2)JATS共催企業セミナー(新規提案):企業が企画するWebinarとして視聴者数の増加につなげると共に、本会の収益に寄与することを目的とする。
今後、心臓分野だけでなく呼吸器外科分野・食道外科分野も検討することが提案され承認された。
報告事項
1)第4回JATS Research Project Awardの決定、2)JATS・JSCVS・JaSECT合同心筋保護Task force、3)Postgraduate Courseテキストの印刷版廃止、4)サマースクール開催、5)JATS Academy教育プログラム(MICS・大動脈弁形成・TAVI)の進捗状況が報告された。

15.広報委員会
報告事項1)Webサイトリニューアル、2)ニュースレターメールを年間で計6号発行したこと、3)バナー広告(掲載位置・広告規約・趣意書・出稿依頼)の仕様を改善したことが報告された。

16.総務・渉外委員会
審議事項1)賛助会員の会費:現在、賛助会員は8社であるが、定款施行細則の会費の種類を再検討することが提案されたがこのままとする。
報告事項2)議事資料委員会報告が提出された。

17.定款改訂委員会
評議員の責任と義務の条文追加(定款施行細則第14条及び第15条)、WEB会議が増加し委員会参加者を明確にするため一文を追加(定款施行細則第45条第10項)が承認され、本件は評議員会の承認事項であることが報告された。

18.臓器移植委員会
心臓移植関連:心臓移植レシピエントの適応基準緩和、肺移植関連:「肺移植のためのガイドブック」2021/6に再改訂版出版、心臓移植・肺移植共通:心肺同時移植の施設認定の更新が報告された。

19.胸部外科医労働環境委員会
1)第74回定期学術集会における胸部外科医労働環境改善委員会企画が報告された。
11/1(月)開催、演者:曽山明彦先生、テーマ:移植医の連携から生まれる働き方改革、演者:唐澤久美子先生、テーマ:全国医学部長病院長会議のアンケート結果よりみえたこと(質疑応答含め各45分程度)
2)アンケート調査:「大学勤務医をはじめとする勤務医の労働環境の改善に向けての調査」(日本医学会連合)は近日中にホームぺージに掲載される。
3)女性医師支援担当者連絡会(日本医学会連合)の資料が提出された。

20.国際委員会
審議事項
1)2022年度フェローシップ予算(covid-19の影響による留学保留分を含む)が提出され承認された。
報告事項
1)2021年度フェローシップ事業報告:1.JATSフェローシップ受賞者4名(1名は10月にイタリア留学決定)、2.JATS/AATS Foundation Fellowship受賞者1名、3.フェローシップ基金は3社から協力、4.帰朝報告は第74回定期学術集会で学会企画「ホームカミングセッション」(1.フェローシップ受賞者による報告、2.留学中の呼吸器外科医・食道外科医・心臓血管外科医による報告、3.2021年度Fellowship受賞者を交えての対談)を開催、5.フェローシップ募集要項は2022年度申請時条件として本会専門医会員であることを募集要項に追加、申請時に会費を完納していることを求める。
2)第5回アジア・トラベリングフェローシップ(トラベルグラント):6件の応募があり学会参加費を無料とし、旅費・宿泊費の補助金5万円(1人あたり)は現地参加者のみ支弁する。

21.COI委員会
2021/4/1から改訂版の運用を開始し、本会役員・当該委員会委員にCOI申告書を提出いただき、適切に管理していることが報告された。

22.地方会のあり方委員会
1)第2回委員会議事録(8/11開催)提出、2)第74回定期学術集 JATS Case Presentation Awards準備:仕様(1.Awards開催年取得の専門医の発表は認める、2.後期研修医3年目以降の未入会者は入会を必須とする、3.受賞者の隔年の応募は認めるが、来年より2年連続の応募は認めない、4.演題は個人に由来)、プログラム(1コマ90分のセッション1発表10分(発表6分質疑4分)で9演題)が報告された。3)第75回定期学術集会JATS Case Presentation Awards準備、4)各地方会決算書(一体化後初の補助金の用途確認)提出時期を2022年3月~9月にしていただくことが報告された。

23.J-MACS委員会
1)参加施設の進捗状況・報告、2)2021年4月以降の体制は本会が業務を継続、3)DT項目追加、4)施設訪問監査、5)データ利用、6)補助人工心臓治療関連学会協議会が一社化するのに伴い、VADの1委員会に移行することが報告された。

24.一般社団法人化委員会
特段の報告なし。

25.補助人工心臓治療関連学会協議会
一般社団法人化し、本会が委託事業として事務局を担当すること、J-MACS委員会を傘下とすること、2021年実施施設・実施医・管理施設認定状況、管理医・DT・補助人工心臓の進捗状況、インペラ部会・HVAD特例使用が報告された。

26.経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会
実施件数(TAVI増加)、実施状況、実施施設認定状況が報告された。

27.日本ステントグラフト実施基準管理委員会
第48~50回委員会議事録、2020年度決算・2021年度予算、審査状況・追跡調査登録状況、2021年度更新施設、Navion自主回収、2022年版NCD術式の改定要望が報告された。

その他
1.心肺蘇生法委員会
救急蘇生法の指針2020改訂、オートショックAED、委員名簿が提出され報告された。
2.第77回定期学術集会会場
今後、検討の機会を設ける。
3.フィブリノゲン製剤の適正使用
日本産科婦人科学会、日本心臓血管外科学会、日本輸血・細胞治療学会で厚生労働省に利用要望書を提出し判断が下り、日本産科婦人科学会は使用できるようになり、心臓はエビデンスが必要とのことであったが、今後に繋ることが報告された。

2021年度理事会・評議員会開催日程の件
次回以降の開催日及び議題が報告された。

4.2021年度第1回臨時理事会ニュース

開催日時:2021年10月31日(日)13:00~14:30
開催会場/方法:ザ・プリンスさくらタワー2階「S1~6」/Hybrid開催

定時評議員会(社員総会)議事進行の件
定時評議員会議事進行・表彰式・閉会式マニュアルが提出され説明された。

理事会・委員会審議及び報告の件

1.政策検討委員会
審議事項
「働き方改革に対する意識調査」アンケート結果を解析した後に、「外科医のインセンティブ合同会議」、「全国医学部長会議」へ提供すること、関連学会からの要望があれば提供することが報告され承認された。
報告事項
同アンケートは日本心臓血管外科学会、日本呼吸器外科学会、日本食道学会に協力いただき1,549名/7,988名(19.3%)と多数の回答が集まり解析結果の概要が報告された。ただし、プレス・リリース自体は衆議院選挙と重なり急遽延期することとなり、貴重なデータでありアピールできる時期を見計らって実施することが報告された。

2.専門医制度委員会 呼吸器外科専門医合同委員会
1)呼吸器外科専門医申請時の手術実績変更、2)2021年申請呼吸器外科専門医書類審査結果、3)2021年度呼吸器外科専門医認定試験が報告された。

3.会誌編集委員会
会誌編集委員GTCS Associate Editorとして食道分野1名が推薦され承認された。

4.学術集会委員会 第74回学術集会
概要が報告された。

5.診療問題委員会
「補助循環システムHLS SET Advanced-LT」保険収載の要望書提出の提案があり、1)医療従事者への負担軽減と患者の安全性向上、2)患者搬送時の使用による救命率の向上等、臨床上有用性の高い製品であり、継続的に市場へ安定供給されること、適正な価格での早期保険収載を希望することが報告された。肺移植患者搬送時にも有用である点を付記し要望書を修正することになった。

6.研究・教育委員会
審議事項
1)第4回JATS Research Project Award基金
1.過去最多の応募数(昨年比約1.5倍)で会員の高い関心が明らかになる一方、助成金の問題があること(委員会の基金のみで運営してきたが、企業に依頼し毎年の助成を行っている状況)、応募数はJATS award for young investigatorsでは3部門間での採択倍率の差が広がっており(21倍:15倍:2倍)、応募数からみれば心臓と肺で1名ずつの増枠が必要と考えられることが報告された。第4回基金も募集開始済みではあるが、コロナ禍の影響もあり、増枠の件も含め学会からの支援を検討し、基金で賄えない場合は学会が支援することで承認された。
2.研究成果に付随する論文がGTCSでrejectされ他学会雑誌に掲載されたことが報告され、今後控える受賞研究論文投稿の際はカバーレターに受賞研究論文である旨を明記すること、若手を教育的観点でサポートし育てることが重要であることが確認された。
2)Webinar予算
事務局運営で行うため年間契約をすることが報告され承認された。
報告事項
1)JATS共催企業セミナー
第2回委員会(9/28)で提案され、学会の収益上、非常に大切なことであるが、企業との関係性についてコンプライアンスの観点から慎重に臨む必要があり、本件は顧問弁護士に相談しその回答が報告された。
・学会は共催や協賛として関与するのではなく、会員への周知についてのみ関わり、収益は周知料の形で計上する。
・学会の役割を会員への周知に限定することで、企業との関係性や収益の性質も明確にあり、学会員に対する情報や知見獲得の機会の提供として、学会の目的に資する活動であると説明できる。
以上の方向で承認された。具体的な在り方については、今後も継続的に理事会に諮りながら慎重に定めてゆくこととした。

7.総務・渉外委員会
審議事項
ピンバッチ作成:会員に一体感を感じてもらうため、士気を高めるために作成する提案が出され承認された。(費用、デザイン、サイズ、対象:JATS全会員、方法:理事会・地方会・75回学術集会)作成する方向で進め、今後、たたき台をつくる。
報告事項
JATSクラウドファンディングプロジェクト:本会3分野の若手の先生が中心となって合同の事業として企画を検討していることが報告された。

その他
1.循環器アライアンスの件
第5回日本循環器関連学会リーダーシップミーティング議事次第が提出され報告された。「ガイドライン、ステートメントは日本に一つ」を目指し提案することに同意した。
2.心臓外科におけるダビンチ支援手術のための指針(ロボット心臓手術関連学会協議会)
改訂版が提出され、2021/11に日本心臓血管外科学会に事務局が移ること、本会からの委員を変更することが報告された。
3.「第35回心臓血管外科ウィンターセミナー」一斉メール送信依頼
2022/2/23(水・祝)~25(金)、白馬東急ホテル、碓氷章彦会長、演題募集期間:2021/10/1(金)~11/30(火)
情報周知のため本会会員一斉メール送信(心臓分野)を利用すること、今回に限らず、本会会員一斉メール送信に関しては、今後、関連学会を含め広報メディアとして活用する提案が出され、検討の結果、承認された。ルールとしては、広報委員会で対象学会・広報のルールを決め、理事会で承認を取る形とすることが提案され承認された。
4.クラウドファンディング企画案
3分野の若手代表からプレゼンがなされ意見が取り交わされた。1.背景、クラウドファンディング、2.プロジェクト概要、アプリの機能・開発工程、3.運用時の学会、医療者のメリット、4.セキュリティ対策、5.維持費、6.既存のアプリとの比較、7.プログラム医療機器の該当性、8.クラウドファンディングの対象、見込み、9.まとめ等。

2021~2022年度新旧引継理事会議事次第の件
開催日及び議題が報告された。

2021年度理事会・評議員会開催日程の件
2022年度理事会(2022年度役員対象)・評議員会開催日程の件
開催日及び議題が報告された。

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