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No.592020年12月号)

INDEX

1.第73回日本胸部外科学会定期学術集会 開催報告 特集号
  -1.統括会長、分野会長挨拶
  -2.定時評議員会 役員等選挙(選出)結果
  -3.各種表彰
2.COVID-19に罹患した際の備えに
  《胸部外科学会の団体保険制度【所得補償プラン】》
   ~入院を伴わない自宅療養も対象となる保険~

1.第73回日本胸部外科学会定期学術集会 開催報告 特集号

-1.統括会長、分野会長挨拶

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左から丹黒分野会長(食道)、碓氷統括会長(心臓)、澤理事長、長谷川分野会長(呼吸器)
【碓氷 章彦 統括会長(心臓)挨拶】
日本胸部外科学会会員の皆様、ありがとうございました。
 第73回日本胸部外科定期学術集会を10月29日から11月1日の会期で開催致しました。多くの会員の皆様にご参加頂き心より感謝申し上げます。
 第73回学術集会はCOVID-19のパンデミックのため、通常開催は困難と判断し、理事、プログラム委員、一部座長のみ名古屋国際会議場に来場いただく「WEBを基本としたハイブリッド開催」として開催致しました。初めての試みとなりますが、4日間の会期中に心臓領域396演題、呼吸器外科163演題、食道外科60演題、総合50演題の計669演題をライブ配信致しました。座長2名、ディスカッサント2名を基本と致しましたので、座長219名、ディスカッサント127名、審査員28名、指定討論者13名の延べ387名の先生にご参加頂きました。充実したセッションを作り上げることができましたこと感謝申し上げます。また、587演題のオンデマンド配信も併せて行いました。
 学術集会参加者は、学術集会会期中に4,000名を超え、過去最高の記録となりました。PGCにも、過去最高の2,300名のご参加を頂きました。重ねてお礼申し上げます。
 ライブ配信では、第10回呼吸器外科ロボット手術手技研究会が285名のログインがあり、ログイン数1位でした。心臓領域では「新規ガイドラインはここが変わった!」が272名、食道領域では「専門医試験ビデオ審査のポイント」が42名でトップでした。日毎のログイン数は10月29日(木)1,162名、30日(金)1,205名、10月31日(土)1,029名、11月1日(日)604名で、必ずしも土日に増加することはありませんでした。
3分野会長制
 第73回学術集会からは3分野会長制を開始しました。私は統括会長として学術集会全般の運営を司りましたが、呼吸器外科分野は兵庫医科大学呼吸器外科長谷川誠紀教授が、食道外科分野は徳島大学胸部・内分泌・腫瘍外科丹黒章教授が分野会長として分野内の運営を行いました。3分野会長制に移行したため、3領域合同の総合セッションを充実させました。最優秀演題、領域横断企画「他領域に伝えたい最新技術」、緊急特別企画「COVID-19感染拡大による胸部外科診療への影響」などに多くのご視聴を頂きました。分野会長制により、各領域のプログラムが充実するとともに、総合セッションもより充実したと思います。全体として質の高い学術集会を運営できたと思っています。
Future Prospectives・JATS Case Presentation Awards
 学術集会のテーマは「Future Prospectives」と致しました。2020年は節目の年にあたりますので、まず10年後の2030年を想定した議論を行いました。特別企画「2030年を語ろう」では、胸部外科診療の10年後を討議できたと思います。また、2020年は地方会と本会の一体化事業が始まる年です。地方会と本会の一体化を学術集会において実施するために「JATS Case Presentation Awards」を新しく企画し、レジデントクラスの先生にご発表頂きました。厳選された心臓69演題、呼吸器41演題、食道4演題の中から、最優秀賞5演題、優秀賞22演題を選考し、表彰致しました。
International Session
 第73回学術集会には、海外から40名を超える先生にお越しいただく予定で準備を進めてまいりましたが、コロナ感染の影響で来日頂くことは叶いませんでした。20名の先生からSurgical videoを送付頂きました。オンデマンド配信では「International Session」としてご視聴頂けます。Weisel先生からは「JTCVS Webinar; How to publish in JTCVS」をご送付頂きました。また、Tirone David先生、Lansac先生にはライブ配信に直接ご参加頂きました。加えて、企業セミナーにも13名の海外演者の先生にWEB参加頂きました。ハイブリッド開催ではありましたが、国際性を保つことができたと思います。

 今回は初めてのハイブリッド開催に加え、日本胸部外科学会事務局が主導する学術集会の初年度であり、加えて3分野会長制の初年度であったことから、大きな不安を抱えた学術集会でしたが、3分野が協調し、持てる力を尽くして、将来に繋がる学術集会を開催できたと思っています。実り多い学術集会が開催できましたことは、皆様のご尽力の賜物と感謝しております。
会員の皆様におかれましては、コロナ災禍であり、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
オンデマンド配信は1月8日(金)までご視聴頂けます。
 ライブ配信の内容は、11月9日(月)から1月8日(金)までの2ヶ月間オンデマンド配信としてご視聴頂けます。
 単位講習として、Postgraduate Course、医療安全講習、指導医講習「専門医制度」をご視聴頂けます。
 以下のURLにログインください。
https://www.micenavi.jp/jats2020/ 

2020_12_usui(160×216).jpg (9 KB) 碓氷 章彦
所属施設:名古屋大学 心臓外科
卒業大学:名古屋大学
経歴:1981年 名古屋大学医学部卒業
   1981年 大垣市民病院研修医・外科医員
   1985年 名古屋大学大学院胸部外科・大学院生
   1987年 Toronto General Hospital、Clinical fellow
   1991年 愛知県立尾張病院心臓血管外科医長
   1996年 名古屋大学医学部助手(胸部外科)
   2001年 名古屋大学大学院助教授(心臓外科学)
   2002年 文部科学省長期在外研究員 トロント大学、
        ベルリン心臓センター留学
   2007年 名古屋大学大学院准教授(心臓外科学)
   2012年 名古屋大学大学院教授(心臓外科学)
趣味:スキー、ラグビー観戦
好きな言葉:One for all

【長谷川 誠紀 分野会長(呼吸器)挨拶】
第73回日本胸部外科学会定期学術集会開催終了のご挨拶
 多くの方々の多大なるご支援をもちまして、第73回日本胸部外科学会定期学術集会が無事に終了いたしました。呼吸器外科分野会長として、皆様に厚く御礼申し上げます。

 本学会はいろいろな意味で初めての試みが多い会でした。

 まず第1に、本学会初めての分野別会長制学会です。碓氷章彦・統括会長のもと、食道領域分野会長の丹黒 章先生と呼吸器領域分野会長の長谷川が、ある部分は独立的に、ある部分は協調的に学会を作り上げて行きました。何分初めての試みで、プログラム編成作業には大変な困難もありましたが、楽しくやりがいのある仕事でもありました。
 呼吸器分野では、従来はlocal committeeを中心にプログラムを作成しておりましたが、今回は絶対に成功させなければならないと考えて、日本呼吸器外科学会・千田雅之理事長をはじめ学会主催経験者を中心に、いわばall-JACSドリームチームをプログラム委員会にしました。JATSのプログラム作成にJACSチームが関与したことは、予期せぬ大きな収穫がありました。従来呼吸器外科医は、JATSとJACSを全く別個の学会と考えがちでした。今回のプログラム編成をきっかけに、呼吸器外科医にとって、JACSだけでなくJATSも「うちの学会」との認識ができたと感じました。「春はJACS、秋はJATS」になると思います。そうなると、事実上年2回の学術集会となりクロック数が2倍になるわけで、知見の公表・集約のスピードが倍増すると期待されます。このように、本学会はJATSとJACSが融和した、エポックメイキングな会となりました。
 強力なプログラム委員会のおかげをもちまして、非常に充実したプログラムができたと自負しております。なかでも、今回からJATSの正式プログラムに取り入れました第10回呼吸器外科ロボット手術手技研究会は全セッション中最多ログインをいただきました。また、Nightmares第1〜4夜シリーズとコロシアムシリーズも高視聴を受けました。野心的でちょっと危ない「10年後は任せろ!若手呼吸器外科医の会」は若手外科医が思いきりやってくれました。澤理事長のお計らいで来年以降も続きそうです。

 第2に、学会主導によるプログラム編成です。このことは、全体の統一感、継続性、テーマの重複回避など三分野制になると特に大切になります。JACSではすでに学会主導のプログラム編成になっていますので、今後、JATSとJACSの協調のためにも良い布石だと感じました。

 第3に、予期しなかったコロナ禍です。コロナ禍が秋までに収束するのかしないのか、どのくらい予防措置が必要なのか、どのレベルのハイブリッド開催になるのか、face-to-faceでなければ白熱した議論ができないのではないか、など先行きが極めて不透明で、開催直前まで気を揉みました。碓氷統括会長、JATS事務局の皆様、コングレさんには想像を絶するプレッシャーがありました。
 幸いにして大きなトラブルもなく、プログラムが完遂されました。意外にも(?)ディスカッションは大いに盛り上がり、Web参加者からの質問を読み上げ切れない場面もありました。司会やディスカッサントして会場で場を盛り上げていただいたプログラム委員の先生方には、この場をお借りして心より御礼申し上げます(中には、4泊5日監禁状態の先生もいらっしゃいました)。
 会期後に今回のJATSのハイブリッド形式について多くの方から意見をいただきましたが、比較的ポジティブな意見が多かったように思います。事情で学会に行けない先生(特に若手)もWeb参加できること、資格を取るのが楽になったこと、アーカイブはいつでも都合の良い時に見ることができることなどが好評でした。
総じて、今回のハイブリッドのレベルは「ちょうど良い」と感じました。

 今回から始まった試みは今後も継続されてゆき、JATS学術集会は大きく変貌を遂げて行くことになると思います。
 皆様方と共に、JATSの行く末を見つめて行きたいと存じます。
 ありがとうございました。

2020_12_hasegawa(160×190).jpg (7 KB) 長谷川 誠紀
所属施設:兵庫医科大学 呼吸器外科
卒業大学:京都大学
経歴:1983年 京都大学医学部卒業
   1983年 京都大学胸部疾患研究所付属病院(研修医)
   1983年 静岡市立静岡病院胸部心臓血管外科
   1987年 国立姫路病院呼吸器外科(医員)
   1989年 京都大学大学院医学研究科博士課程入学(外科系専攻)
   1991年 京都大学交換留学生として、米国ワシントン大学胸部外科において肺移植を研究
   1993年 京都大学付属病院集中治療部(助手)
   1996年 市立長浜病院呼吸器科(部長)
   1998年 京都大学呼吸器外科(助手、講師、助教授)
   2004年 兵庫医科大学呼吸器外科(主任教授)
   2017年 兵庫医科大学胸部腫瘍学講座主任教授兼任
趣味:食べること、飲むこと、料理
好きな言葉:人生楽あれば楽だけ

【丹黒 章 分野会長(食道)挨拶】
第73回日本胸部外科学会定期学術集会を終えて
 第73回日本胸部外科学会定期学術集会は、碓氷章彦先生を統括会長、呼吸器分野別会長を長谷川誠紀先生、丹黒が食道分野別会長を勤め、2020年10月30日(金)から11月1日(日)までの会期で、Webと現地、名古屋国際会議場のハイブリッド方式で開催し、無事終了いたしました。
 私は昨年、伊達洋至先生が統括会長をされた第72回学術集会も、夜久均先生(成人心臓)、坂本喜三郎先生(小児先天性)、湊谷謙司先生(大血管)、とともに食道分野のプログラム委員長として参画いたしましたので、プログラム作成等に関してはある程度の抱負と準備をもって望ませていただきました。しかし、今年度から定期学術集会を胸部外科学会の最大事業としてより活性化し、会員により有効に活用していただくため、コンベンション会社に頼らず、学会事務局主導で準備することになり、また、将来の分野別会長制度を目指して、企画立案、予算確保に関する多くの権限とDutyの分野別会長への移譲も試行されました。
 大きな責任を感じつつ、一人でも多くの食道分野会員が興味をもって参加登録していただけるよう、名古屋開催の本学術集会に合わせ、東海地方を中心に強力なプログラム委員会を編成し、プログラム委員の先生方と相談しながら有意義な企画を準備して参りました。そこへ思いもかけず中国に端を発した新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックです。オリンピックは延期が決まり、4月7日には緊急事態宣言が出されました。会議はほとんどWebとなり、現地での開催が厳しい状況であるため、日本胸部外科学会学術集会始まって以来のWebと現地名古屋国際会議場とのハイブリッド開催のため、情報収集やコンベンションとの折衝、共催メーカーへの協力依頼、海外との折衝のほか、われわれ分野事務局との打ち合わせが加わり、膨大な数のメールのやり取りが行われました。学会準備事務局の坂東さん、本多さんには休日も夜昼もなく対応していただきました。
 碓氷会長が掲げられた学会テーマは「Future Prospective」で、胸部外科領域の技術進歩とその評価、さらに手術適応の再考、外科医の働き方改革などに関して10年後の2030年の将来像を想定して議論してほしいとの希望でした。
 食道癌外科治療も、ゲノム医療、縦郭鏡下手術やロボット手術や免疫チェックポイント阻害剤の保険適応など食道癌治療の体系が大きく変わろうとしています。この劇的変化への外科医の対応、難度が高く手術時間も長いだけでなく、術後合併症への治療対応も求められ、食道外科医の労働時間は他領域に比して抜きんでています。この現状と“働き方改革”との整合性、地域医療の維持と治療集約化とのバランス、これからの専門医育成など10年後を見据えた「Future Prospective」がまさに必要です。
 食道分野の初日10月30日はCase Presentation Awardに始まり、要望演題1 リスク症例に対する対策:集学的治療とチーム医療の工夫、要望演題2 より生理的で安全な食道再建臓器とルートを求めて、特別企画1 食道癌手術におけるカダバートレーニング(CST)と将来展望、ビデオシンポジウム1 食道癌手術におけるカダバートレーニングと将来展望が行われました。
 2日目の31日には要望演題3 この症例をどう診断し治療する、要望演題4 術後合併症を回避するための工夫と進行し、本学術集会で初の食道分野だけの共催セミナー「食道扁平上皮癌におけるキートルーダの有効性と安全性」がWebで配信されました。ビデオセッション われわれの手術ではWebでも鮮明な動画で手技を学ぶことができたと思います。従来は、プログラム外で行われていた食道困難症例検討会(J&J共催)は共催セミナーとして、本会プログラムに入れました。このセッションは呼吸器分野の「Nightmares」同様、これからも参加者が増えると思います。最後にテクノアカデミーでは食道専門医試験ビデオ審査のポイントを安田卓司先生の司会で配信いたしました。2018年より食道外科専門医認定試験に新たにビデオ審査が採用されました。日本食道学会専門医認定委員会が求める食道癌に対する胸部操作における技術レベルについての解説が行われました。食道外科専門医をめざす食道外科医必見のアカデミーで、最後の2セッションは50人近くのリアルタイム聴講があったと聞いております。オンデマンド配信もありますので、視聴が増えることを期待しております。そのほかにも第1会場から、緊急特別企画「With Corona時代の胸部外科医の働き方」、特別企画「他領域に伝えたい最新技術」、特別企画「2030年を語ろう」。
 今回は、慣れないWeb併用のハイブリッド開催であり、会場へは役員と、プログラム委員のみの参加で、従来の侃々諤々の質疑応答はありませんでしたが、視聴したい会員がオンデマンドで、仕事の合間や休日に見たいセッションを繰り返し視聴できるというメリットがあります。食道外科医は、外科だけでなく基礎、病理、内科、放射線科の所謂multidisciplinaryな食道学会という母学会のほか、専門医制度からいうと1階2階にあたる日本外科学会、日本消化器外科学会にも所属しておりますが、気管、肺、肺静脈、心嚢に直接接する食道という臓器を扱う外科医として、本胸部外科学会学術集会が実臨床に役立つ実践的なテクニックを学べる場として発展すれば本望です。
 前回の東京オリンピックの翌、1965年10月19、20日にわが教室の初代教授である故高橋喜久夫先生が主催された第18回日本胸部外科学会定期学術集会会期中に、食道学会の前身である第1回食道疾患研究会が徳島において産声をあげました。55周年にあたる第74回日本食道学会学術集会を「邂逅と創造」のテーマで本年、12月10日、11日に徳島において開催いたします。
 ちなみに第18回胸部外科学会学術集会の応募演題数は227題で、一般演題は心110、肺100、食17題と記録されています。この時の学会会員数は4,053名でした。

2020_12_tangoku(160×190).jpg (7 KB) 丹黒 章
所属施設:徳島大学大学院 医歯薬学研究部 胸部・内分泌・腫瘍外科学分野
卒業大学:
徳島大学
経歴:1981年 徳島大学医学部卒
   1986年 山口大学医学部助手
   1989年 米国アーカンソー大学客員助教
   1991年 山口大学医学部助手
   1996年 山口大学医学部講師
   1997年 山口大学医学部助教授
   2004年 徳島大学大学院教授
   2009年 徳島大学医学部医学科長(2013年3月)
   2012年 徳島大学病院副病院長(併任~2016年3月)
   2016年 徳島大学医学部長補佐(併任~2017年3月)
   2017年 徳島大学医学部長(併任~2019年3月)
趣味:テニス、乗馬
好きな言葉:恕

-2.定時評議員会 役員等選挙(選出)結果

 統括会長【第74回】
  志水 秀行(心)
 分野会長【第74回】
  淺村 尚生(肺)北川 雄光(食)
 次期統括会長【第75回】
  中島  淳(肺)
 次期分野会長【第75回】
  荻野  均(心)松原 久裕(食)
 次々期統括会長【第76回】
  齋木 佳克(心)
 理事
  荻野  均(心)小野  稔(心)
  鈴木 孝明(心)竹村 博文(心)
  種本 和雄(心)
  岡田 守人(肺)佐藤 幸夫(肺)
  吉野 一郎(肺)渡邉  敦(肺)
  安田 卓司(食)
 監事
  碓氷 章彦(心)

-3.各種表彰

-2020年度(GTCSVol.67)優秀論文賞-
心臓血管外科
 木下 修(東京大学大学院医学系研究科 心臓外科)
 Lanthanum carbonate, a phosphate binder, inhibits calcification of implanted aortic allografts in a rat model.
 左近 慶人(大阪市立大学大学院医学研究科 心臓血管外科学)
 New insight into tricuspid valve anatomy from 100 hearts to reappraise annuloplasty methodology.

呼吸器外科

 遠藤 俊輔(自治医科大学 呼吸器外科学)
 Risk assessments for broncho-pleural fistula and respiratory failure after lung cancer surgery by National Clinical Database Japan.

食道外科
 仲西 慶太(国立がん研究センター中央病院 食道外科)
 Efficacy of preserving the residual stomach in esophageal cancer patients with previous gastrectomy.
-2020年度 Best reviewer 賞-
心臓血管外科
 西村 元延(鳥取大学医学部附属病院 心臓血管外科)
 福井 寿啓(熊本大学医学部附属病院 心臓血管外科)
 紙谷 寛之(旭川医科大学附属病院 心臓大血管外科)

呼吸器外科

 松本 勲(金沢大学附属病院 呼吸器外科)
 大泉 弘幸(山形大学医学部附属病院 第2外科)

食道外科

 藤原 斉(京都府立医科大学附属病院 消化器外科)
-第3回 JATS Research Project Award-
JATS award for transitional clinical research (臨床研究助成)
(研究期間:3年 支援額:100万円 選出数:1件)

電界撹拌技術を応用した迅速免疫組織化学染色(R-IHC)によるMSI&PDL1術中迅速診断法の開発
 今井 一博(秋田大学医学部附属病院 胸部外科)

JATS award for young investigators (若手胸部外科医研究助成)
(研究期間:2年 支援額:50万円 選出数:3件)

心臓
弁間質細胞形質転換に着目した大動脈弁狭窄症(AS)トランスレーショナルリサーチ
 坂上 倫久(愛媛大学大学院医学系研究科 心臓血管・呼吸器外科)


深層機械学習を用いた肺癌胸膜浸潤の術前評価
 工藤 勇人(東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科学分野)

食道
食道癌における炎症凝固マーカー、リキッドバイオプシーを用いた手術回避を目指した治療開発
 松田 諭(慶應義塾大学医学部 外科学(一般・消化器))
-第73回日本胸部外科学会定期学術集会 JATS Case Presentation Awards-
最優秀演題

心臓

 CCPA4-2 前田 恵(東北大学病院)
 CCPA6-2 柳野 佑輔(大阪大学医学部附属病院)
 CCPA4-4 竹本 捷(九州大学病院)

呼吸器

 LCPA1-4 長山 和弘(東京大学医学部附属病院)

食道

 ECPA1-3 廣瀬 亘(東北大学病院)

優秀演題


心臓

 CCPA1-5 崔 容俊(東京医科歯科大学)
 CCPA6-6 法里 優(京都府立医科大学)
 CCPA6-7 崔 容俊(東京医科歯科大学)
 CCPA3-6 伊藤 大貴(手稲渓仁会病院)
 CCPA5-4 安川 峻(国立循環器病研究センター病院)
 CCPA5-5 伊藤 貴弘(千葉県こども病院)
 CCPA5-1 渡辺 謙太郎(静岡県立こども病院)
 CCPA6-3 前田 修作(大阪大学)
 CCPA8-7 井上 航一(大阪大学)
 CCPA9-7 沼口 亮介(帯広病院)
 CCPA10-4 高橋 誠(東北大学)
 CCPA2-4 横山 昌平(広島市立広島市民病院)
 CCPA9-6 小松 正樹(信州大学)
 CCPA5-3 三輪 晃士(大阪母子医療センター)

呼吸器

 LCPA1-9 亀山 堅司(京都府立医科大学)
 LCPA2-7 村上 浩太郎(京都大学医学部附属病院)
 LCPA3-11 叢 岳(福島県立医科大学)
 LCPA3-12 苗代 絢子(産業医科大学)
 LCPA1-13 松宮 弘喜(産業医科大学)
 LCPA3-4 清水 大貴(千葉大学)
 LCPA1-3 関根 康晴(筑波大学)
 LCPA3-9 福山 馨(大阪はびきの医療センター)

2.COVID-19に罹患した際の備えに
  《胸部外科学会の団体保険制度【所得補償プラン】》
   ~入院を伴わない自宅療養も対象となる保険~

 COVID-19に罹患した際の、先生ご自身(体)の補償をご検討ください。
 就業不能初日から補償対象となるプランを新設しました。万一のCOVID-19感染に備えられます。
 詳細はこちらから。

編集後記
広報委員会委員 亀井 尚
 2020年10月29日から11月1日まで第73回日本胸部外科学会定期学術集会が名古屋の地で開催されました。本学術集会は学会事務局が開催を主導、3分野会長制、また、COVID-19の感染拡大の影響から、WEBを基本とした「ハイブリッド開催」と初めてづくしの学術集会でしたが、過去最高の参加者と活発な議論を得て大成功であったと思います。正確にはオンデマンドが1月8日まで配信されており継続中ではありますが、碓氷統括会長、長谷川分野会長、丹黒分野会長、学会事務局、関係する教室の先生方のご尽力にあらためて感謝申し上げます。
 WEB開催はface to faceの対話ができない欠点は否めませんが、その一方で「時間と場所」の制約が緩くなり、特に日常臨床に追われている胸部外科医にとっては多くのメリットも感じられた学術集会でした。魅力的なプログラム、企画が目白押しでしたので、特に若手にとっては自分の机で動画を含めた発表をオンデマンドも含めて自由に聴くことができる点は大きく、今後は現地開催だけの通常型学会には戻れないかもしれない、新しい時代が来たなと感じたところです。
 現在、第3波による医療体制の逼迫が全国で報じられていますが、この困難を乗り越えて、胸部外科学会のさらなる発展を予感させる、まさにテーマ「Future Prospectives」に合致した学術集会でした。
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