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No.672022年6月号)

INDEX

1.2022年度フェローシップ受賞者一覧
2.フェローシップ受賞者留学体験記
3.2021-2022年度新旧引継理事会ニュース
4.2022年度第1回理事会ニュース
5.2022年度第2回理事会ニュース
6.2022年度第3回理事会ニュース

1.2022年度フェローシップ受賞者一覧

JATSフェローシップ
【心臓血管外科分野

田所 直樹(国立循環器病研究センター 心臓血管外科)
呼吸器外科分野
片岡 瑛子(公立甲賀病院 呼吸器外科)
柳谷 昌弘(日本赤十字社医療センター 呼吸器外科)

JATS/AATS Foundation Fellowship
心臓血管外科分野
稲葉  佑(済生会横浜市東部病院 心臓血管外科)
西岡 成知(手稲渓仁会病院 心臓血管外科)

2.フェローシップ受賞者留学体験記

2019年度JATS/AATS Foundation Fellowship(心臓血管外科分野)
University of Michigan, USA 井上 陽介

 この度は2019年度JATS/AATS Foundation Fellowshipに選考いただき、誠にありがとうございました。このような貴重な機会を与えていただきましたことを、澤理事長、荒井国際委員会委員長をはじめとする胸部外科学会の先生方に心より御礼申し上げます。
 私が留学させていただいたのは、米国 アナーバーにありますUniversity of Michigan (UM)です。国立循環器病研究センターにて大動脈外科を専門に行なっている関係で、基部手術や大動脈解離といった疾患を特に専門的に行っているUMでの研修をさせていただきました。UMを研修先とさせていただいた理由は、UMは1990年代より集計が開始された大動脈解離の大規模レジストリー IRAD(International Registry of Acute Aortic Dissection)の本部が設置されていたことが挙げられます。私は、荻野 均先生、湊谷 謙司先生他、多くの大動脈外科の先生ご指導のもと、2011年IRADに倣って国立循環器病研究センターに設置されたJRAD (Japan Registry of Aortic Dissection)のデータを用いて、筆頭著者として大動脈解離の論文を纏めさせていただいた経験からUMでの研修を強く希望しました。また、高校時代に多くの時間を費やしたバスケットボールで、最も尊敬するChristopher-Webber選手の出身大学であったことからもUMで研修を受けたいと思った理由でした。
 UMは年間1800例ほどの開心術が行われ、AHAが選定する5つの僧帽弁専門施設の1つでもあり、僧帽弁手術で世界的に高名な、Steven Bolling教授にホストを務めていただきました。その中で私が普段行っている、基部手術、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈血栓内膜摘除術、大動脈解離手術に加え、大動脈弁輪拡張手術やROSS手術といった多彩な開心術を数多く見学することができました。
 また、自分にとって大きな刺激となったのは、同年代の日本人である福原進一先生との出会いでした。福原先生が開発された、慢性B型解離に対する、Laser Aorto-septotomyを併用したステントグラフト内挿術は、大動脈解離治療の概念そのものを変えてしまうほどの強烈なインパクトがありました。また福原先生には、私が専門としている脳灌流障害を伴う大動脈解離についても多くのアドバイスをいただき、留学中にJTCVS techniquesへの論文投稿及び採択、帰国後も第35回 EACTSにてHans-G-Borst awardを受賞するに至る代表的な研究をまとめることができました。帰国後の現在でも交流を続け、多施設共同研究を推進するに至り、3ヶ月と短い研修ではありましたが、大変実りあるものとなりました。
 これらの経験は、今後の外科人生において大きな意味を持つものになると確信しておりますし、機会を与えていただいた胸部外科学会に還元できるよう精進できればと存じます。
2022_6_inoue(160×190).png (44 KB) 井上 陽介
所属施設・役職:国立循環器病研究センター 血管外科 医長
卒業大学:大阪市立大学
経歴:
 2006年 手稲渓仁会病院 外科系 初期・後期研修医 
 2012年 手稲渓仁会病院 心臓血管外科 医員
 2013年 国立循環器病研究センター 専門修練医 
 2016年 国立循環器病研究センター 血管外科 医師
 2021年 国立循環器病研究センター 血管外科 医長
趣味:バスケットボール
好きな言葉:歴史に学び、経験からも学ぶ

2020年度JATS/AATS Foundation Fellowship(心臓血管外科分野)

University of Michigan, Samuel and Jean Frankel Cardiovascular Center, USA 長田 裕明

 2020年度JATS/AATS Foundation Fellowshipに選出いただき、2021年9月から3か月間ミシガン大学に滞在して参りました。この場をお借りしまして、JATSおよびAATS関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
 ミシガン大学は、自動車産業で有名なDetroitから西に40分ほどのAnn Arborに位置するアメリカで最も歴史のある公立大学です。心臓血管センターはミシガン大学の附属病院のうち、心臓外科、血管外科、胸部外科に特化した施設で、心臓外科部門は外科医10名ほどで年間約1800例の心臓大血管手術を行っています。AATS Foundationから5施設の選択肢を提示され、activityが高く、多彩な手術を見学できると考え、ミシガン大学での研修を希望しました。
 かつての学会出張と全く異なり、今回の渡米は常にCOVID-19を意識したものでありました。患者数が4000万人を超える中、メディアでは反ワクチン・反マスクのニュースが連日取り上げられ、全米の状況は非常に混沌としていました。一方Ann Arborは拍子抜けするほど落ち着いていましたが、パンデミック最盛期には6週間の待機手術の停止を余儀なくされるなどミシガン大学でも大きな影響があったそうです。滞在中も病院や大学関係施設への入構には常に体調管理アプリの提示が必要でしたし、手術患者は手術当日早朝に入院し、術前1時間前にも検査を受ける必要があったりと、様々な対策がなされていました。常にマスクをしていたため、最終日まで顔のわからないスタッフもいたほどです。感染を警戒し、あまり遠出できなかったのは唯一残念な点であったかもしれません。
 今回の滞在では手洗いは許可されませんでしたので、多くの手術を見学し引き出しを増やして帰ろうと心がけました。僧帽弁手術では世界的に有名な、Steven Bolling先生の洗練された形成術をはじめ、3カ月で100例近くの症例を見学することができました。大動脈弁領域では、基部拡大手技の追加により、初回手術で2-3サイズ大きい人工弁を入れるという工夫や、再手術が比較的安全にできることから生体弁AVRの適応年齢を下げる傾向も見られ、非常に興味深かったです。アメリカでは低リスク患者へのTAVR適応拡大に伴い、TAVR valve explantも増加しており、さらにそういった症例は死亡率も高いため、やはりTAVRは症例を選ぶことが重要と思われました。
 また、ミシガン大学は心臓血管外科専門のフィジシャン・アシスタント (医師の監督下で手術や薬剤の処方などの医療行為を行う専門職)が充実しているほか、集中治療専門医やデータマネージャーの存在など、非常に効率的な分業化が図られていました。外科医は手術・教育・研究活動に集中できる環境が整っており、同時にレジデントなどの若手外科医は多くの症例に触れることが可能になります。日本でも働き方改革や外科医のキャリアという観点から、こういった専門職制度の導入をもっと深く議論していくべきと強く感じました。
 3か月間、手術見学はもちろん、多くの外科医・スタッフなど新しい仲間に恵まれ、非常に充実した研修を受けることができました。海外との様々な差異を比較検討することで、日本の良い所も再認識しつつ、世界へ目を向ける大切さを再認識できたと思います。ホストであるSteven Bolling先生はじめミシガン大学のスタッフの先生方、また人手不足の中、背中を押して下さった湊谷教授はじめ京都大学心臓血管外科スタッフの先生方、そして心配しつつも帰りを待ってくれた家族に感謝し、留学体験記といたします。
2022_6_osada(160×190).jpg (10 KB) 長田 裕明
所属施設:京都大学医学部附属病院 心臓血管外科
卒業大学:宮崎大学
経歴:
 2005年 国立国際医療センター 外科系研修医
 2007年 京都大学医学部附属病院 心臓血管外科
 2009年 三菱京都病院 心臓血管外科
 2017年 京都大学大学院医学研究科 博士課程
 2021年 京都大学大学院医学研究科 博士課程修了
 2021年 京都大学医学部附属病院 心臓血管外科
趣味:映画・旅行
好きな言葉:万里一空

2021年度JATSフェローシップ(心臓血管外科分野)

European Hospital, Roma, Italy 邉見 宗一郎

 この度JATSフェローシップを受賞し、2021年10月より2か月間イタリアのEuropean Hospitalへの留学機会をいただきましたのでご報告致します。
 当初はコロナ禍の留学ということもあり、希望していた施設の大半は受け入れできないとの返事で半ば諦めムードでした。しかし留学を支援くださいました京都大学湊谷先生のご尽力により、RomaのDe Paulis先生からWelcomeのお返事をいただき、「これを逃してはならぬ、今行くしかない!」と3週間後には弾丸でイタリアへ飛び立ちました。
 私が留学したEuropean Hospitalはイタリア首都ローマにある心臓病専門病院です。Chiefは大動脈基部手術で高名なRuggero De Paulis先生で、スタッフは11人おり毎日3-4例の開心術を2部屋の手術室で行っています。主に弁膜症手術(特に僧帽弁形成術の症例が多い)、冠動脈バイパス術(7割はオフポンプ手術)といった典型的な術式が多く、2か月間で一気に100例近い症例を経験でき、自身の日本での執刀経験をフィードバック、ブラッシュアップするには非常にいい経験となりました。特にDe Paulis先生の毎回VTRを見ているような再現性があり確実丁寧に淡々と進んでいく手術手技には圧倒されるものがあり、世界のTop of topへの道程は遠いものだな、と己の不甲斐なさに小さな絶望も感じました。大動脈基部手術はRedo Bentall症例が多く、いずれも大動脈遮断時間60-70分程度でお昼前には満面の笑みで手をおろしていたのが印象的でした。またscrubの許可もいただき、必要最低限のイタリア語を必死で覚え第一助手を多く務めさせていただいたことはこの上ない経験になりました。学術面では2編のCase reportを筆頭著者で執筆する機会をいただきました。短期間ではありましたが今回の留学で得た経験や出会いは自身の人生に大きな影響を与えてくれるものとなりました。
 最後に、このような素晴らしい機会を与えていただきましたことを澤理事長、荒井国際委員会委員長をはじめとする胸部外科学会の先生方、スポンサー企業の方々に心より御礼申し上げます。
2022_6_hennmi(160×213).jpg (10 KB) 邉見 宗一郎
所属施設:Department of Cardiac surgery, Children‘s National Hospital, Washington DC, USA (前所属:神戸赤十字病院 心臓血管外科)
卒業大学:徳島大学
経歴:
 2008年 徳島赤十字病院 初期研修医
 2010年 兵庫県立姫路循環器病センター 心臓血管外科
 2017年 神戸大学医学部附属病院 心臓血管外科
 2019年 神戸大学大学院医学研究科 博士課程修了
 2020年 神戸赤十字病院 心臓血管外科
 2022年 Children‘s National Hospital, Clinical research fellow
趣味:トライアスロン、肉を焼く
好きな言葉:Just do it.

3.2021-2022年度新旧引継理事会ニュース

開催日時:2021年11月3日(水)7:00~7:50
開催会場:ザ・プリンス さくらタワー東京2階 S1~6

1.新任および退任の挨拶の件

2.2022年度委員会委員長・副委員長構成
委員長及び副委員長(案)が提示された。委員は次回以降の理事会で決定する。

3.2022年度理事会・評議員会開催スケジュール
今後の開催日が報告された。

4.今後の学術集会
今後の会期が報告された。

5.選挙評議員定数
評議員改選の年にあたり選挙評議員の定数が承認された。

4.2022年度第1回理事会ニュース

開催日時:2021年10月31日(日)18:45~18:55
開催会場:グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール3階香雲の間

理事長及び副理事長選定の件
澤新理事長及び土田新副理事長が満場一致で選定された。

5.2022年度第2回理事会ニュース

開催日時:2021年11月24日(木)15:30~17:30
開催会場/方法:日本橋ライフサイエンスハブ8F A会議室/現地開催(Hybrid)

2022年度委員会構成・委員選任および年度計画の件

委員会構成・委員選任(対外委員会含)が検討され次の通り承認された。1)新旧引継理事会(11/3)の際に委員長・副委員長を決定し、2022年度から3委員会新設(JATS-NEXT委員会・JATS Academy委員会・Case Report誌委員会)、2)本理事会では一部副委員長の変更及び委員会委員を決定、3)ガイドライン委員会は学会間の調整をするため正式に新設、4)JATS Academy委員会は研究教育委員会の一部の会とする、5)対外委員会委員は適切なタームにて変更する、6)会議開催方法は原則として理事会は現地開催とし委員会はWEB開催とする。

理事会・委員会審議及び報告の件

1.理事会
年度計画:1)理事会年6回開催(第3回1/19、第4回3/29:選挙公示4/1のため、第5回6/24:予算承認、第6回9/7:決算承認)、第1回臨時理事会、新旧引継理事会開催、2)理事会と交互に総合将来計画委員会開催、3)リーダーシップMTGは本会・日本心臓血管外科学会・日本呼吸器外科学会・日本食道学会の各学会理事長他で構成し年2~3回開催する。編集委員長会議は本会GTCS誌・Case Report誌・日本外科学会Case Report誌・日本心臓血管外科学会・日本呼吸器外科学会・日本食道学会の各編集委員長等で構成し、Case Report誌創刊前に1回開催し、各学会での活用を周知する、4)新委員会活動開始(JATS-NEXT委員会・JATS Academy委員会・Case Report誌委員会)が報告された。
定款に基づく事業年度計画は、組織・運営・管理に関する委員会開催、1)胸部外科学に関する学術集会、講演会及びセミナー等の開催、2)胸部外科学に関する研究及び調査、3)胸部外科学に関する機関誌及び学術図書等の編纂・発行、4)胸部外科領域における専門職の育成及び支援、5)胸部外科領域における患者の安全に関する事業、6)国内外の関連学術団体との連携及び交流、7)前各号に附帯する一切の事業、それぞれの目的に基づき各委員会を設置し展開していくことが報告された。なお、AATS(Aorta Symposium/Mitral Conclave)・EACTS・ASCVTSとの連携は国際委員会が引き継ぐ。

2.総合将来計画委員会
委員構成、これまでの検討課題:1)評議員の役割は制定し評議員会で承認、2年後から施行とし、Newsletterにて告知予定、2)Case Report誌は2022/4出版予定、3)若手組織体制委員会はJATS-NEXT設立、4)学術集会委員会は3分野会長制を2026年から開始、5)専門医会員の在り方は議論中、活動計画:1)JATS-NEXTはメンバーを確定し活動開始、2)クラウドファンディング活動支援、3)「専門医会員の在り方」は素案作成、選挙管理委員会・財務委員会にも検討依頼、4)評議員選出方法の議論、5)女性理事の議論、6)3分野会長制は2022年に定款施行細則を改訂し2023年に会長を選出、7)働き方改革に関するアンケート結果のプレスリース検討、8)リーダーシップMTG議事提案、9)その他、委員会のみでは検討し難い課題を展開することが報告された。

3.政策検討委員会
年度計画:「このまま進めて良いのか~医師の働き方改革!」(2021年度アンケート実施)を解析し、「働き方改革に対する意識調査結果に関する説明会~教育・研究・医療の質低下とパンデミック対応を懸念」というテーマでプレス・リリースを2回にわけて開催すること、本会会員の働き方改革に対する意識を広く社会に認知させ、改革後も安定して上質な医療を提供できるようにするための提言等を発信していくことが報告された。

4.専門医制度委員会
委員構成、年度計画:1)外科学会とサブスペシャルティ領域の連動性の確立、2)専門医制度講習の利便性、システム化の検討、3)外科専門医研修内容の検討と要望提出、4)日本外科学会を通して日本専門医機構へ要望、5)初期研修医、外科専攻医への情報発信、6)現行専門医の新専門医制度への移行手順の確定と現行専門医への周知が報告された。
報告事項:サブスペシャルティ領域整備基準審査結果、説明会(11/19開催)の資料「サブスペシャルティ整備基準審査における基本的方針」・「2020年度申請サブスぺ領域一覧」が提出され報告された。

6.選挙管理委員会
選挙日程(立候補届出締切4/20、投票締切6/10)が報告され詳細を周知する。

7.推薦評議員候補者選考委員会
評議員選挙に伴い第5回理事会(6/24)の前に委員会を開催する。

8.会誌編集委員会
委員構成刷新、年度計画:1)GTCSIFの向上(「みんなで伸ばそう!インパクトファクター」活動、GTCS引用促進資料、分野別論文リストの更新、Annual Reportの掲載)、2)2022年(2021年Vol.69)GTCS優秀論文賞の選考、3)2022年Best Reviewer Awardの選考、4)GTCS special issueの発行(心臓分野弁膜症、呼吸器分野Recent advances in lung transplantation、食道分野Neoadjuvant Therapy:術前補助化学療法)、5)2022年に創刊されるCase Report誌「General Thoracic and Cardiovascular Surgery Cases」との連携(ロードマップ確認と会員周知:GTCSのCR採用中止12月、CR誌受付開始3月、Case Report誌6月創刊)が報告された。

9.学術委員会
委員構成、年度計画:1)AnnualReport2019・2020は各領域、集計後、GTCS誌への掲載に向けて執筆を行う、2)AnnualReport2021は各領域、2020年の集計状況を確認しつつ調査項目を確認しGTCS誌への掲載に向けて執筆を行う、3)AnnualReport2022は各領域、調査項目について確認・検討を行い集計を開始する、4)消化器外科データベース関連学会協議会への参加は連携を図るが、分担金値上げの依頼があり、検討の結果、「パターンC(消化器外科領域のNCDデータの活用,消化器外科領域新規研究課題への応募)」とすることが承認され、12/14の協議会に提案する。ただし、条件として、分担金は毎年見直しを図ること。GTCSに発表することとし、本委員会でプロジェクトを募集する。テーマの優先順位は領域横断であるが食道だけでも胸部外科からの研究テーマであればGTCSに発表でき、胸部外科に食道が入っていることのメリットとなる。

10.学術集会委員会
委員構成、年度計画:1)第74回学術集会の総括・収支承認、2)第75回学術集会のプログラム・運営の検討・承認、3)第76回学術集会のプログラム、開催内容の検討・承認、4)第77回学術集会の会場・PCOの決定、5)2026年から開始する3分野制度を見据えた運営マニュアルの更新と開催都市の決定、6)事務局と統括会長、分野会長、学術集会委員会のチームによる企業共催依頼、7)「会長の選出方法について」定款施行細則変更を定款改訂委員会と行うことが報告された。
分野会長制度:2021年(現行制度下)、2022年~2025年(現行制度下の選挙による分野会長制度)、2022年77回(2024年)分野会長2名と78回(2025年)統括会長を選出、2023年78回(2025年)分野会長2名と79回(2026年)3分野会長を選出、2024年80回(2027年)3分野会長を選出、2026年完全分野会長制度(「統括会長」、「分野会長」の名称を「会長(心臓血管外科)」、「会長(呼吸器外科)」、「会長(食道外科)」と変更)とする。

・第75回学術集会
審議事項:1)Mitral Conclaveは学会終了翌日(10/9)開催とし、会場はパシフィコ横浜を予約済であるが、具体的な方針を検討した。2022年は従来通り実施し、2023年以降はAATSの意向も確認し担当役員で方針を再検討し、総合将来計画委員会で大枠を審議し、理事会で承認をとることとする。報告事項:進捗状況はホームページを立ち上げたこと、プログラム募集期間(2022/2/15火~4/19火)が報告された。

11.財務委員会(財務WG)
委員構成、年度計画:1)本会会計管理団体(NPO/一社日本胸部外科学会・学術集会・心臓血管外科専門医認定機構・呼吸器外科専門医合同委員会・J-MACS委員会・関東甲信越地方会受託分・関西胸部外科学会受託分・VAD受託分・インペラ部会受託分)と決算時期、2)NPOから一般社団法人への移行期間であること、3)委員会スケジュール:第1回財務WG開催、第1回財務委員会開催(6/22)、第5回理事会開催(6/24)にて予算承認予定、第2回財務委員会・監事会(監査)・第6回理事会(9/7)にて決算承認予定、第75回定期学術集会の際の評議員会(社員総会)にて予算報告と決算審議・承認予定であることが報告された。

12.倫理・安全管理委員会
委員構成、年度計画:1)「学術集会演題応募の倫理的手続き指針」(日本外科学会参考)をホームページに掲載し第75回学術集会から正式運用を開始、2)第75回学術集会における医療安全講習会の企画、3)日本医療安全調査機構からの個別調査部会部会員の選任依頼には本委員会委員を中心に推薦、4)医療事故調査制度の周知・対応、5)医療事故調査等の外部委員依頼対応、6)心臓血管外科ライブ手術は規約を改訂し届出を管理することが報告された。

13.診療問題委員会
委員構成、年度計画:1)令和6年度外保連要望項目の提出と保険点数収載のための活動、2)各種診療関連問題への対応、3)医薬品、医療機器等の供給停止に関する検討、令和4年度外保連要望項目、保険材料の件が報告された。「補助循環システムHLSSET Advanced-LT」保険収載についての要望書が提出された。

14.研究・教育委員会
委員構成、年度計画:1)JATS Research Project Award:第1回(2018年度)JATS award for young investigators受賞研究は本年度が論文化対象年で食道分野受賞研究がGTCS掲載済、心臓・肺の受賞者は現在、投稿準備中。査読者への通知として受賞者は投稿時にカバーレターへAwardsを受賞していることを記載する。第4回は第74回学術集会受賞発表者4名に助成金を支援済、第5回は募集中である。2)Postgraduate Course:心臓血管外科(3学会合同PGC委員会)は胸部:2022年のテーマと一部講師まで、心臓:2022年のテーマと全講師まで、血管:テーマ・トピックは2023年まで、講師は2022年春まで、AATSとのAortic Symposium、Mitral Conclaveが入る場合は再検討をする。呼吸器外科は2022年のテーマと全講師まで、食道外科は2022年のテーマと全講師まで、ただし、改訂が予想される癌取扱い規約やガイドラインを扱う予定なので、確認を行う予定である。3)JATS・JSCVS・JaSECT合同心筋保護Taskforce:3学会合同で心筋保護法に関する推奨指針を作成すべく、心臓血管外科専門医修練施設を対象に全国規模のWEBアンケート実施(6/1)、症例数が多い未回答の施設の回答を以ってクローズする予定。4)サマースクール:第10回呼吸器外科サマースクール-肺の手術にトライしてみよう-(2022/7/9土~10日予定・神戸医療機器開発センター・ニチイ学館ポートアイランドセンター・事務局代表:眞庭謙昌(神戸大学大学院・医学部呼吸器外科学分野)、第11回心臓血管外科サマースクール(2022/8/27土~28日)予定・当番幹事:椎谷委員長(浜松医科大学医学部附属病院第1外科))が報告された。
審議事項:1)第10回心臓血管外科サマースクール(2021/8/28土~29日)はプログラム・アンケート実施結果・収支報告書が提出され報告された。3学会から助成金が出されており(本会・日本血管外科学会・日本心臓血管外科学会)、監査を行う提案が出され、財務委員長が担当することが承認された。

15.広報委員会
委員構成、年度計画:一斉送信メールの整備と活用、バナー広告(株式会社カイトーは掲載済、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は審議中)、News Letterメールの配信、メディカルノートは検討中であることが報告された。

16.総務・渉外委員会
年度計画:1)勤務医師賠償責任保険および団体保険制度の管理と加入者増加対策の実行、2)会員管理システムの管理、3)賛助会員募集とインセンティブの検討、4)JATSピンバッチ作成、5)職員業務分担・給与・服務規程等の管理、6)3学会合同呼吸療法認定士認定試験、臨床工学技士国家試験、4学会合同体外循環、技術認定士認定試験、4学会1研究会合同人工心臓管理技術認定士認定試験結果のとりまとめが報告された。

17.定款改訂委員会
特段の報告事項なし。

18.臓器移植委員会
委員構成、年度計画:従来通り行政への働きかけを対応していくことが報告された。

19.胸部外科医労働環境委員会
委員構成、年度計画:1)政策検討委員会で働き方改革アンケートを取ったので委員会としても協力していく、また、他学会とも協力を図りながら検討していく。2)男女共同参画は関連学会の男女共同参画WGや日本胸部外科女性医師の会、日本女性外科医会と連携を図り、提案を行うことが報告された。

20.国際委員会
委員構成、年度計画:1)フェローシップ事業は選考は本会でしているが応募窓口がAATSとの2つになっており調整が必要であること、申請案内資料・基金支援企業向け案内資料が提出された、2)トラベルグラント、3)帰朝報告会、4)MOU、5)CTS Netが報告された。

21.COI委員会
委員構成、年度計画:COI申告の管理をすることが報告された。

22.地方会のあり方委員会
委員構成、各地方会代表が変更の場合はその時点で変更とすること、年度計画:1)第75回のJATS Case Presentation Awards準備、2)一体化後初の補助金の用途確認、3)委員会開催の際の各地方会事務局担当者が陪席することが報告された。

23.専門医会員のあり方委員会
2.総合将来計画員会参照のこと。

24.JATS-NEXT委員会
委員構成、年度計画:1)規約作成、2)委員会立上げ:構成メンバー、プロジェクトの検討、3)他委員会との調整が報告された。審議事項:1)JATS-NEXTの構成メンバーは条件として専門医資格保有(消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科)、Under50(U40含)、JATS評議員でない者、JATS会員あるいは会員になっていただくこと、対象は上記条件を満たした希望者とすることが承認された。クラウドファンディング担当者にはお入りいただく。

25.JATS Academy委員会
委員構成、年度計画:1)JATS Academy Webinarsの運営、2)JATS後援セミナー(仮称)の整備・運営、3)JATS Academy教育プログラムの運営が報告された。
審議事項:1)JATS Academy教育プログラム、1.学会支援のお願い:JATS Academy教育プログラムとして心臓分野ではMICS、大動脈弁形成、日本呼吸器外科学会では呼吸器外科胸腔鏡教育セミナーを年4回実施しており、この3プログラムに関しての支援について検討の結果、承認された。吸器外科胸腔鏡教育セミナーは承認後は名称変更(呼吸器外科胸腔鏡教育セミナー(JATS Academy教育プログラム共催など)を日本呼吸器外科学会および支援企業と相談の予定である。2)座学用ビデオのアップロード費用:動画共有サービス(Vimeo)の年間契約が提案され、他動画共有サービスのセキュリティや費用と比較すると優れているとのことで、検討の結果、承認された。ただし、条件として全体の予算を3分野を考え再確認すること、ホームページからの発信、企業の後援にてバランスをとることが提案された。2)JATS Academy Webinarsへの呼吸器分野の参画:日本呼吸器外科学会は胸腔鏡安全技術認定制度の下で胸腔鏡安全技術認定セミナーを春の呼吸器外科学会時に開催しているが、これを録画して秋の胸部外科学術集会時にJATS Academy Webinars(JACS胸腔鏡安全技術認定部会共催)との名称にて配信する提案で、検討の結果、承認された。

26.Case Report誌委員会
年度計画:General Thoracic and Cardiovascular Surgery Casesを2022年6月に創刊し(予定)、胸部外科学の発展、若手胸部外科医の育成、更にGTCSのImpact factor向上に寄与することが報告された。審議事項:1)委員会名称「Case Report誌編集委員会」、2)Springer社との契約書が提出され契約期間(3年間)・掲載料が説明され、検討の結果、承認された。12月中に契約し、第3回理事会にて報告し、2022年6月に発刊する。なお、authorとcorresponding authorは会員とすること、澤理事長にEditorialを依頼することが確認された。

その他
1.3学会合同呼吸療法士認定委員会
資料が提出された。

2022年度理事会・評議員会開催日程の件
次回以降の開催日及び議題が報告された。

6.2022年度第3回理事会ニュース

開催日時:2022年1月19日(木)13:00~17:00
開催方法:WEB会議ZOOM

理事会・委員会審議及び報告の件

1.理事会
審議事項1)専門医会員のあり方(総合将来委員会参照)、2)Postgraduate Course・JATS Academy・JATS-NEXT(総合将来委員会・各委員会参照)、3)手術トリアージガイドライン(案)はコロナ禍で医療体制が逼迫し、医師が延期できると判断した入院・手術に関するガイドライン案について確認依頼があり、検討結果を厚生労働省に提出した。
報告事項:日本医学会は澤理事長が理事就任のため、評議員は前会長の志水理事に依頼する。

2.総合将来計画委員会、3.専門医会員のあり方委員会
「専門医会員の在り方」に関する提案(ver.3)が提出され意見が取り交わされたが、本会の根幹的問題となるため、継続審議とする。ver.3:1)正会員制度から引き継いだ現在の専門医会員の制度を廃止し、専門医取得後は全員が専門医会員となることを提案する。2)専門医とは、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、消化器外科専門医を指す。3)専門医は専門医会員資格を自己申請する。4)胸部外科関連分野の専門医ではない者は、次の各号のすべてを満たす場合に専門医会員になるための審査を申請することができる。(1.引き続き10カ年以上、一般会員であり、かつ、会費を完納していること。2.別に定める胸部外科関係学術刊行物に筆頭論文として10編以上の業績を有すること。3.過去3年間に1回以上本会の定期学術集会に出席したこと)5)一度取得した専門医会員の資格は、この法人の会員で会費を完納している限り、継続する。6)専門医会員は評議員選挙権、被選挙権を有する。7)会費額は一般会員と同額の15,000円とする。次の通り意見が出された。専門医で専門医会員になっていない一般会員に専門医会員になっていただき学会の活性化に繋げる。全会員への周知とアンケートを実施することが必要である。また、会費減収になるため財務WGで検討する。

4.政策検討委員会
報告事項:2022年度第1回委員会議事録(1/11開催)及び「働き方」アンケート集計結果が提出され報告された。昨年実施した「働き方改革のアンケート」結果のプレス・リリースは第74回学術集会の際に実施する予定であったが、政府の総選挙のため延期し、1/25(火)にZoomウェビナーで実施すること、プレス・リリースのポイントは検討中で数値および意見の総纏めをしっかりとアピールする。
審議事項:骨子は1)研究の質低下、提供する医療の質低下への懸念、2)外科医が少ないので増やすためのインセンティブの付与と診療科の偏在の問題(施設の集約化)の解決、3)働き方改革を、医師の教育も行っているのは大学病院・基幹病院なので厚生労働省と文部科学省と連携して進めること、4)医療・医師に制限を掛けるだけではなく医療を受ける国民に対して受診の仕方、意識改革を国から進めること。次の5つのポイントが提示され意見が取り交わされた。1.厚労省の働き方改革委員会では時間制限が先行しており外科医不足を考慮することを強くアピールする。2.自己研鑽が不明瞭、勤務時間を守るためには一番は研究削減となり世界に大きく遅れをとることになり、ひいては医療の質にかかわる。データとして提示しアピールしていく。3.人材育成、専門医を取るのに時間がかかる。人材育成はままならないということは、現時点で今の医師は頑張れば維持できてもその後が問題である、そのことを国民は知ってるのかをアピールしたい。4.医療従事者側にだけ制限がかかってきており、国民の医療機関の受診の仕方の意識改革を国を挙げてアピールする必要がある。5.地域医療の偏在との連動があり、胸部外科は外科医が少ないのに地域医療を維持するとなると、さらに「働き方改革」ができなくなる、集約化が理想で逆行しおり、現場の意見を聞き修正することが必要である。

5.専門医制度委員会
令和3年度第2回外科サブスペシャルティ領域連絡協議会(1/17開催)の資料が提出され報告された。1)専門医に関する広告:機構が認めた専門医のみになるが、移行期間は学会認定の専門医も広告可能で医師法改正告示があった。2)「令和3(2021)年度外科専門医認定試験のスケジュール変更に伴うサブスペシャルティ領域専門医試験の受験資格」:2021年2022年外科専門医試験が感染症のため実施できなかったが、受験予定者が不利益にならないように証明書を発行し合格すれは2022年中にサブスぺ専門医もとれる措置を取る。3)日本専門医機構の個人情報保護方針、4)整備指針(第三版2020年2月版)における「専門医の認定・更新」に関する補足説明:機構の専門医管理システムにマイページ登録が必要になり費用が発生する。5)回答事項:外科サブスペシャルティ領域の連動更新:2つのシステム変更が必要でサブスぺで分担し負担することになる。
(1)心臓血管外科専門医認定機構
2021/12/24(金)専門医試験実施、受験対象者150名、受験者147名、合格者117名(合格率79.6%)が報告された。
(2)呼吸器外科専門医合同委員会
2021/11/19(金)専門医試験実施、受験者97名、合格者83名(合格率86%)が報告された。
(3)食道外科専門医
食道外科専門医新規申請:2021年度申請者29名、最終合格率は19名(65.5%)となった。食道外科専門医更新申請:更新申請者49名、47名を合格と認めた。

6.専門医会員選出委員会
特段の報告なし。

7.選挙管理委員会
特段の報告なし。

8.推薦評議員候補者選考委員会
特段の報告なし。

9.会誌編集委員会
1)GTCS論文投稿・掲載状況(2021/12/31日現在):新規投稿数は昨年は9%減少し824編、Accept178編(OriginalArticle89編/CaseReport72編)、Accept率(OriginalArticle24.3%/CaseReport19.0%)、所要期間・Online First短縮につながる、掲載数274編(OriginalArticle117編/CaseReport130編)、2022年にもCase Report(Accept分)が一部掲載される。2)GTCS誌でのCase Report受付停止の周知:6月にCase Report誌創刊が決定したため、Case Report誌編集委員会と連名でホームページ・Newsletter等に12月末でGTCS誌でのCase Reportの投稿受付を停止する旨を事前に周知し、12月末をもって投稿ができないようにシステム設定を行った。

10.Case Report誌編集委員会
Springer社と契約を締結、General Thoracic and Cardiovascular Surgery Casesを本年6月に発刊することをホームページに掲載し全会員へメール配信を行った、JournalのイメージカラーをSky Blue trianglesとした、「日本医学会医学雑誌編集ガイドライン第2版(案)」が提出され問題ないことを回答、Official Journalの件は日本呼吸器外科学会は承認され、日本食道学会は次回理事会で検討、日本心臓血管外科学会は回答待ちであることが報告された。理事会役員に投稿協力が依頼された。また、JATS Case Presentation Awards受賞者(昨年・一昨年分)の論文化は優先的に掲載することが提案され委員会で検討する。

11.学術委員会
NCDよりデータの商用利用、また脳死ドナー登録について検討依頼があり、理事会役員及び本委員会委員の意見が報告された。1)データの商用利用:大手システム会社側の意向として作成したAIアルゴリズムを商用利用したいとのことで、NCD側では倫理面と手続き面での問題から本案件は取り下げたが、ただし、今後も同様の相談があることが想定され、「商用利用」は検討すべき時期とのことであった。委員持ち回り審議を実施し、倫理的問題、様々な手続き上問題があるが、総論としては賛成とする。2)脳死ドナー登録:心臓移植ではしておらず他の臓器移植ではしており賛成と回答するが、移植施設で登録すること、生年までとする意見が出され承認された。なお、ドナー登録は以前から外科サブスぺ連絡協議会でも議論されていることが言及された。

12.学術集会委員会
1)第77回定期学術集会開催地とPCO:金沢で開催する提案が出され、運営は学会事務局主体とする方針であるがPCOを検討し、いずれも委員会で承認され理事会でも承認された。
2)会場の固定化:今秋の評議員会で2025年の統括会長が決まり、2023年1月には2025年の開催地の他に3分野会長制が始まる2026年の開催地決定が必要となる。3分野会長は会場およびPCOが決まった状態で立候補するため予め決める必要がある。
3)運営マニュアルの見直し:3分野会長制開始に伴い運営マニュアルの見直しを行った。
1.会場固定化:候補都市:札幌・仙台・首都圏・名古屋・京阪神・福岡、また、岡山・広島・金沢等、会場規模:ハイブリッド開催となると現地参加人数は当座2,500人規模とすると地方都市でもできるのではないか、会場の決定方法:2026年は2023年1月に決め、その後、毎年任意に決めるか、何箇所かローテーションするのかを今後1年かけて決めていく。2.プログラム委員会:構成:毎年の内容の継続性等を考えるとプログラム委員会が決めたものをチェックする機構が必要とのことで既存の学術集会員会とするかその下にプログラム委員会を置くか継続審議とした。役割:上級セッションの選定+査読とする。3.プログラム:1)構成は3分野のバランスを図る。2)特別講演は3分野会長で協議し1つ立案する。3)学会企画は現在8あり追加する場合は学術集会委員会で審議し理事会で決定する。(1.PGC、2.JATS Research Project Award、3.JATS Case Presentation Awards、4.医療安全講習会、5.専門医制度委員会セッション、6.胸部外科医労働環境委員会/男女共同参画WG、7.胸部外科医労働環境委員会/チーム医療推進WG、8.ホームカミングセッション)、4.他団体から学会会期中に研究会等の開催依頼・ジョイントセッションの依頼があった場合は学術集会委員会にて継続性を含め検討し、最終決定は理事会とする。5.開催形態は基本現地開催、海外招聘はZOOMも引き続き活用する。6.PGC・医療安全講習会(単位が付くセッション)は最初からオンデマンドのみとするがリアル開催の希望もありその時々とする。7.理事長講演・会長講演・特別講演、ポスター発表の裏はセッションを実施しないことが望ましい。
4)演題登録対応の変更:第75回学術集会より日本外科学会に倣った倫理審査を行うため、演題登録システムを新システムに変更し4点変更をした。1.抄録本文の文字制限の変更、2.図表登録の文字数、3.倫理審査、4.共同演者:本会の会員に限るとなっているが、学会員は筆頭演者のみでよいことに変更する。
5)その他:1.第75回学術集会での委員会企画セッション(PGC等、各委員会の企画セッション)は次回理事会までにタイトル・座長・演者案、ならびに時間枠を学術集会委員会に連絡する旨、協力依頼があった。2.第76回学術集会の分野会長は本委員会委員に追加することが報告された。3.意見:Hybrid開催は経費が発生するが現状は感染症の影響で海外招聘者がなくバランスが保たれている。今後、海外招聘者が増加した場合、予算が左右され、また、人数分野別比率はどうするか等は今後検討する。

第74回定期学術集会開催報告
1/11にオンデマンド配信が終了し全日程が終了し各種データが報告された。1)参加者数:会員3,547名、非会員474名、全4,518名、PGCは心・肺・食合わせで2,300名が登録、アプリ利用は女性および若い方が多い。2)現地でのセッション別会場視聴者数、3)オンデマンド期間ログイン数報告:ライブ配信の視聴者は会期中に参加が多く、オンデマンドは学会企画である医療安全講習会・専門医制度委員会が多かった。4)倫理研究カテゴリー確認数が報告された。

第75回定期学術集会進捗報告
1)上級演題・3領域横断セッション、2)ポスター配布、3)応募演題受付期間2/15~4/19、倫理審査番号記載は努力目標、予算は第4回理事会に提出する。

第76回定期学術集会進捗報告
1)3分野会長会議報告、1.テーマ案:“Harmonization”(調和)と“Co-Creation”(共創)、問題がクリアになる会:会期中やアーカイブにてサマリーを発表して問題点を解決できる会。2.プログラム数を絞る。3.限られたセッションだけでもライブ配信をする。4.指定演題プログラム編成スケジュール:従来よりも上級演題の確定を早める。3.JaSECTとの共同開催:継続して共同開催ができる仕組みを作る。準備スケジュールが提出された。

13.財務委員会(財務WG)
専門医会員年会費変更の場合、会費収入が減収となるため対応策を財務WGで検討することが報告された。各事業全体で協力し予算削減に取り組む。

14.倫理・安全管理委員会
倫理審査は学術集会委員会にて報告された。

15.診療問題委員会
特段の報告なし。

16.ガイドライン委員会
日本循環器学会2022年度発足ガイドライン作成を検討したことが報告された。1)心臓血管疾患における遺伝学的検査と遺伝カウンセリングに関するガイドライン、2)循環器領域におけるダイバーシティに関するガイドライン、3)2023年JCSガイドラインフォーカスアップデートPCPS/ECMO/IMPELLAの適応・操作の3つのガイドラインについて参画することが報告された。

17.研究・教育委員会
1)Postgraduate Course:2022年までほぼ策定済、今後、引き続き策定予定。Aortic SymposiumおよびMitral Conclaveは本委員会で検討し、次回の総合将来計画委員会に提案する。2)JATS Research Project Award:受賞研究の論文投稿スキームの改善として、受賞者は査読者にAwards受賞研究である事が伝わるよう投稿時にカバーレターへ受賞の旨を記載する。また、12月末は受賞者による報告書の提出時期にて提出された報告書を進行管理者が確認した。3)JATS・JSCVS・JaSECT合同心筋保護Taskforce:半年間に亘り行ってきたWEBアンケートを2021/12/31(金)にて締め切った。本件は報告書を作成するGTCSに掲載する等、世界に発信する方向とする。最終回収状況:回答数:448[回答率:86.0%/(発送総数:553-開心術なし施設32)]、回答施設における心筋保護液の種類内訳は晶質性:101(22.5%)、血液性:288(64.3%)、晶質性と血液性の両方:59(13.2%)。4)サマースクール:前回理事会で心臓血管外科サマースクール実行委員会からの構成3学会の財務委員長への監査依頼を承認した。本会財務委員長に第10回心臓血管外科サマースクールの監査していただき、適切に処理されているとの監査報告書を実行委員会に提出した。

18.JATS Academy委員会
審議事項:1)JATS後援WEBセミナー:企業が行うWEBセミナーを学会は周知で後援する形式で賛助会員を対象とする。申込手順や申込規約などが明記された募集要項が提出され、承認された。
報告事項:1)JATS Academy成立と概念:2022/1/12(水)開催の第1回総合将来計画委員会に資料を提出し、その成立や概念について確認するとともに現在の事業を報告、2)JATS Academy Webinars:1.Webinar契約の完了、2.呼吸器分野の参画:呼吸器外科学会時の胸腔鏡安全技術認定セミナーを録画して、秋頃にJATS Academy Webinars(JACS胸腔鏡安全技術認定部会共催)として、JATSの配信システムを利用してWEB配信する案が日本呼吸器外科学会理事会でも承認、3)JATS Academy教育プログラム:1.日本呼吸器外科学会で年4回施行している呼吸器外科胸腔鏡教育セミナーの名称を呼吸器外科胸腔鏡教育セミナー(JATS Academy共催)に変更することが日本呼吸器外科学会理事会でも承認、2.MICSワークショップ、大動脈弁形成ワークショップ:コロナ禍で延期も視野に入れることが報告された。

19.広報委員会
1)バナー広告:現在、3社の広告を掲載中(エドワーズライフサイエンス株式会社・株式会社カイトー、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)、コヴィディエンジャパン株式会社から申し込みがあったが、提出物に漏れがあり提出され次第、審議に移る。2)株式会社メディカルノート:2022/1/18(火)に松宮前広報委員長、JATS Academy荻野委員長、広報委員長が面談した結果が報告された。学会の取組事項を社会に発信する観点から、連携協定を結ぶ提案が出され承認された。3)Newsletterメール:No.64(2022.1)の発刊に向け現在準備中である。4)今後の委員会の開催について:ホームページリンクする関連団体について、一斉メールの整備と内容、ガイドライン掲載基準、メディカルノートなどとの広告連携協定といった取組事項の検討のため、今後の委員会を開催予定。

20.総務・渉外委員会
1)勤務医師賠償責任保険のクレジットカード払いの導入:利便性を高め、団体制度の拡充を図ること(日本外科学会と同等のサービスを提供)で新規加入者の増加を目指すことが説明され、検討の結果、承認され、2022年から導入する。メリット:会員の利便性向上、即時手続きが可能となり団体制度の充実が図れる、保険料支払い方法の拡大:会員の手続きが簡単になる。デメリット:手数料や導入で各種費用が発生する:学会負担(事務費用は集金事務費より充当)損害保険ジャパン株式会社・株式会社カイトーからの提案:団体保険制度のさらなる充実と拡販を行い集金事務費の拡大に協力する。1.バナー広告の掲示による団体制度認知度向上、2.賛助会員登録によるJATS活動のサポート、3.医師賠償保険WEB利便性向上による新規加入者の増加、4.トータルサポートプランの告知内容緩和等による加入促進。2)JATSピンバッチ:前回理事会でピンバッチを作成することが決定し、本日はデザイン資料が提出され検討の結果、承認された。作成目的:会員の帰属意識を高めるため、配布対象者:全会員、学術集会・地方会など会員が参集する際に配布する。

21.JATS-NEXT委員会
審議事項:委員構成は3領域で全12名とすることが承認された。(クラウドファンディングで協力をいただいた3名が就任)1)JATS-NEXTのコンセプト:1.JATSの将来のためのプロジェクトを立案企画しそれを実行する。2.活動の場は主に学術集会や地方会、その他としてはクラウドファンディング等。3.委員会では企画内容を検討し理事会に上申する役割とする。4.内規はコンセプトなど明確にするため作成する方向。2)構成メンバー条件:専門医資格(消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科)を保有している者、Under50、JATS評議員でない者、JATS会員であることが望ましいが、現時点では求めず、将来、会員になっていただくことを希望(食道分野の先生方にも参画していただく)。対象:条件を満たした者でJATS-NEXTとして活動を希望する若手からJATS-NEXTの活動を行うためアンケートを取ることが提案され内容は委員会で検討することで承認された。3)その他:食道は専門医制度が関係していないため会員になることのハードルが高い。JATSの学術集会のプログラムは充実しており、まずは参加費区分に学術集会会員を設定すると促しやすいとの意見が出され、学術集会委員会で検討いただきたい。

22.定款改訂委員会
特段の報告なし。

23.臓器移植委員会
特段の報告なし。

24.胸部外科医労働環境委員会
日本外科学会男女共同参画委員会からのアンケート結果が報告された。

25.国際委員会
1)2022年度フェローシップ選考:2021年12月までに募集を行い申請者6名(心4名・肺2名・食0名)から最終5名を選出した。受賞者は後日ホームページに掲載する。課題は、応募者数の減少に対して周知強化が必要であること、コロナ禍でどのような地域へ渡航可能かアピールが必要であること、応募者の英語能力向上が必要であることが確認された。2)2022年度フェローシップスケジュール提示、3)第75回定期学術集会トラベルグラント:昨年と同条件で募集し中島会長と協力し選定する。4)2021年度フェローシップ決算・2022年度フェローシップ予算が説明され承認された。

26.COI委員会
「日本医学会医学雑誌編集ガイドライン第2版(案)」について意見を求められたが、会誌編集委員会報告と同様にICMJEおよびCOPEの規定に基づいて作成されており本委員会として特に問題ないことが報告された。

27.地方会のあり方委員会
特段の報告なし。

その他
1.AHA Guidelineに対するStatement
本会・日本冠動脈外科学会・日本心臓血管外科学会の3学会合同でホームページへ掲載し会員メール配信することが検討され承認された。

2.3学会合同呼吸療法士認定委員会
審議事項:本会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会が3学会合同で呼吸療法士資格認定制度を行っているが、各学会から1名委員増員の依頼があり、検討の結果、承認された。本会からは代表委員が1名を推薦する。また、昨年度、本理事会にて社団法人化の方針について説明されたが、同理由により現時点では時期は未定となっていることが報告された。

理事会・評議員会開催日程の件
年間日程が提出され報告された。

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